ほくろ除去後のテープはいつまで?施術別の期間と正しいケア方法を紹介

ほくろ除去後のテープはいつまで?施術別の期間と正しいケア方法を紹介

「ほくろを取ったけど、このテープっていつまで貼っておけばいいの?」そんな疑問を抱えていませんか?

ほくろ除去は終わったものの、その後のテープ生活がいつまで続くのか不安に感じる方は少なくありません。

編集部

実は、このテープ保護こそが、傷跡をきれいに治すための重要なカギです。

この記事では、ほくろ除去後のテープ保護期間を施術方法別に詳しく解説します。

レーザー治療・電気メス・切開法・くり抜き法、それぞれで期間が異なるため、自分に合った情報をしっかり確認しましょう。

さらに、テープを貼る理由や快適に過ごすコツ、貼らない場合のリスクまで徹底的にご紹介します。

当サイトではほくろ除去がおすすめのクリニックを紹介しているので、これからクリニックを選ぶという方は参考にしてください。

目次

ほくろ除去後にテープを貼る理由は?

ほくろを除去した後、なぜ患部にテープを貼る必要があるのでしょうか?

「面倒だな…」と感じる気持ちもわかりますが、実はこのテープ保護、傷跡をきれいに治すために欠かせないプロセスです。

ここでは、ほくろ除去後にテープを貼る主な理由を3つ解説します。

ほくろ除去後にテープを貼る理由① 傷口を外的刺激から保護するため

ほくろ除去直後の傷口は、想像以上にデリケートな状態です。テープを貼る一番の目的は、この傷口を外部刺激から守ることにあります。

ほくろ除去には炭酸ガスレーザーやダイオードレーザー、電気メスなどが使われますが、どの方法でも肌に小さなダメージが残ります。

術後の傷は、ちょっとした摩擦や汚れ、水分などでも刺激を受けてしまうため、テープで覆って物理的な刺激や汚染を防ぐことが大切です。

テープによる保護があれば、傷口が直接こすれたり乾燥するのを防げるので、安心して日常生活を送れます。

さらに、テープには患部を紫外線から遮断する役割もあります。

紫外線は傷の回復を妨げるだけでなく、色素沈着(シミ)の原因にもなりかねません。テープで覆うことで日光による刺激を防ぎ、治癒に適した環境を保てるのです。

ほくろ除去後にテープを貼る理由② 色素沈着や感染症を防ぐため

テープを貼らずに傷口を放置すると、さまざまなトラブルのリスクが高まります。

編集部

まず注意したいのが感染症です。

傷口から雑菌が侵入すると炎症や感染症を引き起こし、最悪の場合は傷が化膿して治りが遅れてしまうこともあります。

術後の肌は非常にデリケートなので、適切に保護しないとちょっとした細菌でも感染につながる恐れがあります。

編集部

また、テープで保護しないと傷口が乾燥しやすくなり、色素沈着の原因にもなります。

傷が乾燥してかさぶたになると、その下でメラニン色素が沈着しやすく、結果的に茶色いシミのような跡が残ってしまうことがあります。

特に顔は紫外線にさらされる機会も多いため、テープなしで放置すると日焼けと乾燥により術後の色素沈着リスクが高まります。

きれいに治すためには、テープを貼って湿潤な環境を保ち、紫外線対策と保湿を徹底することが重要です。

ほくろ除去後にテープを貼る理由③ 傷の治りを早める効果がある

テープによる保護には、傷の治癒を早める効果も期待できます。

最近では「湿潤療法」といって、傷を乾かさず適度に湿った状態で保護する治療法が主流です。

編集部

保護テープはまさにこの湿潤環境を作り出し、皮膚の再生を促してくれます。

傷から出る浸出液には組織を修復する成分が含まれており、テープで覆うことでその浸出液が傷を潤し、治癒を促進するのです。

一方、テープをせずに乾燥させてしまうと、かさぶたが厚く形成されて皮膚の再生が遅れてしまいます。

実際にテープ保護を正しく行うことで、傷跡が早く目立たなくなるケースが多く報告されています。

逆にテープを怠ると、傷の治りが遅れたり赤み・色素沈着が長引くこともあります。

このように、テープには傷を早くきれいに治す効果があるため、医師から指示があった場合は必ず所定の期間貼り続けるようにしましょう。

ほくろ除去後のテープはいつまで貼る?施術別の期間を解説

「テープはいつまで貼るべき?」

この疑問に対する答えは、実は除去方法によって異なります。

ほくろ除去には主に次の4つの施術法があり、それぞれ傷の深さや治り方が違うため、テープ保護の目安期間も変わってきます。

・レーザー治療(炭酸ガスレーザーなど)
・電気メス(高周波メス)
・切開法(メスで切除し縫合する手術)
・くり抜き法(パンチでくり抜く切除)

以下で施術別のテープ保護期間の目安を詳しく解説します。個人差もありますが、自分が受けた治療法に該当する期間はしっかり守るようにしましょう。

ほくろ除去後のテープはいつまで?① レーザー治療は1〜2週間程度

レーザーによるほくろ除去後は、テープをおおよそ1〜2週間程度貼り続けるのが一般的です。

レーザー治療はメスを使わないため傷跡が比較的小さく、早ければ約1週間ほどで表面の皮膚(上皮)が再生してきます。

ただし、ほくろの大きさや深さ、使用するレーザーの種類(炭酸ガスレーザーやQスイッチレーザーなど)によっても回復速度は異なります。

医師の判断によっては、ごく小さいほくろの場合はテープ保護を1〜2日で終了し、軟膏やクリームでのケアに切り替えるケースもあります。

しかし基本的には、傷口が薄い皮膚で覆われるまで(上皮化するまで)10日〜2週間程度はテープで保護することが推奨されます。

焦ってテープを外してしまうと、傷の治りが遅れたり色素沈着の原因になりかねません

術後は医師の指示に従い、最低でも1週間程度はテープを貼って傷を守りましょう。

ほくろ除去後のテープはいつまで?② 電気メスの場合は1〜2週間程度

電気メス(高周波メス)でほくろを焼き切る施術の場合も、テープ保護の期間は1〜2週間程度が目安です。

電気メスはほくろ組織を焼灼しながら除去するため、同時に止血もできるというメリットがあります。

編集部

そのおかげで傷口の治りも比較的スムーズで、だいたい1〜2週間ほどで傷が塞がることが多いです。

電気メス後はレーザー治療と同様に、術後すぐから患部に軟膏を塗りテープで覆う処置が行われます。

傷の状態に問題がなく、赤みや炎症がおさまっていれば1〜2週間後にテープを終了して構いません。

ただし、傷の大きさや個人の治癒力によっては多少前後することもあります。

目安期間を迎えた時点で傷口が完全に塞がっていない場合は、無理にやめず引き続きテープで保護しましょう。

ほくろ除去後のテープはいつまで?③ 切開法の場合は2週間〜1ヶ月程度

メスでほくろ部分の皮膚を切り取り、縫合する切開法を行った場合、テープ保護の期間は他の方法より長めになります。

目安として2週間〜1ヶ月程度はテープを貼り続けると考えてください。

切開法では術後1〜2週間ほどで抜糸を行いますが、抜糸後すぐは傷が完全には安定していません。

傷口の赤みや腫れが引いて皮膚がしっかり閉じるまで、引き続きテープでカバーする必要があります。

特に切開法の場合、縫合した傷跡が広がらないよう医療用テープ(固定テープ)で傷口を圧迫固定する目的もあります。

形成外科などでは、傷跡の保護と圧迫のために最長で1ヶ月程度テープを貼り続ける指導が行われることもあります。

編集部

大きめの傷跡では、半年近く肌色テープを貼るよう勧められるケースもあります。

一般的な小さめのほくろであれば1ヶ月も経てば赤みも落ち着きますが、不安な場合は最低でも術後2週間はテープ保護を続け、必要に応じて医師に経過を確認してもらうと安心です。

ほくろ除去後のテープはいつまで?④ くり抜き法の場合は10日〜2週間程度

くり抜き法(パンチ生検の器具や円形メスでほくろをくり抜く方法)の場合、テープ保護期間は約10日〜2週間程度が目安です。

くり抜き法では基本的に縫合を行わず、開いた穴を自然に塞がるのを待つ「自然治癒」に任せます。

編集部

そのため、傷が肉芽で埋まって上皮化するまで約1〜2週間かかるのが一般的です。

傷が塞がるまでの間は、レーザー等の場合と同様に軟膏や保護テープで患部をカバーし続ける必要があります。

小さい傷とはいえ、表皮が再生する前にテープをやめてしまうと感染や色素沈着のリスクがあります。

特にくり抜き法は自然治癒任せなぶん、傷が乾燥しないよう注意が必要です。

最低でも10日間、できれば2週間程度はテープと軟膏で湿潤環境を保つことで、きれいに傷跡が塞がっていきます。

TCBでのほくろ除去後のテープ期間は?

大手美容クリニックであるTCB東京中央美容外科でも、術後のテープ保護は重要視されています。

TCBでほくろ除去を受けた場合、具体的にどのくらいテープを貼ることになるのでしょうか。

基本は最低10日間のほくろ保護テープの使用を推奨

TCB東京中央美容外科では、ほくろ除去後のアフターケアとして「保護テープを最低10日間は貼り続けてください」と案内しています。

実際、TCBの術後注意事項の中でも「固定:保護テープを最低10日間」と明記されており、少なくとも10日はテープで患部を覆うことが基本ルールです。

編集部

この期間は、傷口が新しい皮膚で覆われるまでの大切な治癒期間にあたります。

TCBでは施術当日に看護師から薬の塗り方やテープの貼り方について詳細な説明があり、必要な薬やテープも受け取ります。

テープは肌色で目立ちにくい医療用のものが使用され、上からメイクも可能です。

クリニックごとに多少方針は異なりますが、一般的にも術後10日〜2週間程度はテープを貼り続けることが推奨されています。

傷跡をきれいに治すためにも、指示通り最低限の期間はしっかりテープ保護を行いましょう。

傷の治癒状態によってほくろ保護テープの期間が延びることも

TCBでは「最低10日」と案内されていますが、傷の治り具合によってはテープの使用期間が延びる場合もあります。

例えば、傷がまだ赤くじゅくじゅくしているような場合には、10日を過ぎてももうしばらくテープ保護を続けた方が良いことがあります。

実際、術後の経過チェックで医師が「もう少しテープを続けましょう」と判断するケースも珍しくありません。

傷の大きさやできた部位、患者さん個人の治癒力によって適切な期間は変わります。

例えばハイドロコロイドテープは、短い人で1週間、長い人で4週間ほど貼り続けるケースもあるようです。

もし10日経っても「テープを剥がしていいのか不安…」という場合は、無理に外さずクリニックに相談しましょう。

適切な診察なしに自己判断でやめてしまうより、少し長めに保護した方が傷跡はきれいに残りにくいものです。

知恵袋でよく聞かれるほくろ除去テープに関する質問

ほくろ除去後のテープについては、Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでも多くの質問が寄せられています。

ここでは、特に多い3つの疑問についてQ&A形式でお答えします。

Q1. ほくろ除去後のテープを早く外すとどうなる?

術後のテープを医師の指示より早く外してしまうと、傷の治癒に悪影響が出る可能性があります。

まず考えられるのは、傷口が乾燥してかさぶたが厚くなり、治りが遅くなることです。

テープを早く外す=湿潤環境を途中で絶ってしまうことになるため、傷の再生スピードが落ち、完治までに時間がかかるかもしれません。

さらに、色素沈着が残りやすくなるリスクも高まります。

テープなしで傷をさらすと、空気や紫外線の影響で患部が黒ずみやすくなります。特に赤みが残っている状態で日光に当たると、その部分が茶色くシミのようになってしまうケースが多いです。

また、保護が不十分な状態で雑菌が入ると感染症や炎症を起こす可能性も否定できません。

「少しぐらい早めに剥がしても平気では?」と思うかもしれませんが、たとえ見た目に傷が塞がってきていても内部ではまだ完全に治癒していない場合があります。

医師の指示した期間より前にテープを外すのはリスクが高いので、ぐっと我慢して貼り続けるようにしましょう。

もしテープが目立って人目が気になる場合は、後述するメイクやマスクの工夫で乗り切ってください。

Q2. ほくろ除去後のテープが剥がれた時の対処法は?

入浴中や洗顔時などに、うっかりテープが剥がれてしまうこともありますよね。

テープが取れてしまった場合、基本的にはできるだけ早く新しい清潔なテープに貼り替えましょう

剥がれたまま放置すると傷がむき出しになるので、速やかに保護を復旧することが大切です。

まず、剥がれたタイミングで患部が濡れていたり汚れていたりする場合は、清潔なタオルやガーゼでそっと水分や汚れを拭き取ります。

編集部

この際、強く擦らないよう注意してください。

必要であれば医師から処方された軟膏を塗布してから、新しい保護テープを貼りましょう。

テープはあらかじめ適切な大きさに切ってストックしておくと、すぐに対応できて便利です。

もし外出先などで予備のテープが手元にない場合は、一時的に絆創膏などで代用し、早めに正式なテープに貼り替えると良いでしょう。

クリニックによってはテープを追加でもらえたり、市販の肌色テープ(ハイドロコロイド素材の絆創膏など)で代用できる場合もあります。

ただし、市販品は粘着が強すぎて肌がかぶれることもあるため注意が必要です。

いずれにせよ、剥がれてしまったらそのままにせず、できるだけ早く新しいテープで傷口を保護し直すようにしてください。

Q3. ほくろ除去後のテープをいつまで貼るか迷った時の判断基準

「医師から◯日間と言われたけど、傷も落ち着いてきたしもうテープをやめてもいいのでは?」と迷うこともあるでしょう。

基本的な判断基準は「傷口が上皮化しているかどうか」です。

上皮化とは傷の表面が薄い皮膚で覆われた状態のことで、この状態になれば外部からの菌の侵入や乾燥の影響を受けにくくなります。

見た目には生々しい赤い肉が見えず、薄い皮膚や薄いかさぶたで覆われていれば上皮化完了の目安です。

編集部

ただし専門知識がないと判断が難しい面もありますし、個人差も大きいです。

例えば顔の血流が多い部位は治りが早いですが、足など血行が悪い部分は時間がかかることもあります。

悩んだときは無理に自己判断せず、予定の期間いっぱいは貼る、もしくはクリニックに問い合わせて指示を仰ぐのが安全です。

医師は傷の治り具合を見てテープ終了のタイミングを教えてくれるので、定期チェックやアフターケアの際に遠慮なく相談しましょう。

なお、テープを長めに貼りすぎて困ることは基本的にありません。

むしろ長く貼るメリット(傷がきれいに治る)があるため、迷ったときは「まだ貼っておこう」という判断で問題ないでしょう。

傷跡が落ち着いてテープ不要と判断されたら、紫外線対策(日焼け止めクリームの塗布など)は引き続き怠らないようにしてください。

ほくろ除去後のテープ生活を快適に過ごすコツは?

術後しばらくテープを貼ったままで過ごすとなると、「不便では?」「周りに気付かれそう…」と心配になりますよね。

ここでは、テープ生活中も快適に過ごすための工夫を紹介します。

日常生活の中でちょっとしたポイントに気をつければ、テープ貼付中のストレスを大幅に軽減できます。

当日から洗顔・洗髪はほくろ除去後のテープを貼ったままでOK

ほくろ除去をした当日から、洗顔や洗髪はテープを貼ったままで行って構いません

レーザー治療の場合、処置直後でも患部以外であれば水に濡らして問題ないですし、顔についてはテープを貼った状態で優しく洗えます。

むしろ清潔を保つために翌日からはシャワーや洗顔をしっかり行った方が良いでしょう。

編集部

注意点としては、傷がある部分をゴシゴシ擦らないことです。

テープの上からも強い摩擦を加えると刺激になりますので、泡を乗せるように洗い、流水で丁寧に洗剤を流してください。

また、洗顔料やシャンプーがテープの縁に残ると粘着力が落ちて剥がれやすくなるので、最後によくすすいでください。

もし洗顔中にテープが取れてしまったら、前述のようにすぐ新しいものに交換しましょう。

浸出液が出たらほくろ除去後のテープを交換する

術後数日間は、傷口から透明〜白濁した浸出液(体液)が出てくることがあります。

テープを貼ったままにしていると、この浸出液でテープの内側が白くふやけてくるでしょう。

編集部

これは決して悪いことではなく、浸出液が傷を治そうとする正常な反応です。

ただし、テープが浸出液でいっぱいに膨らんできたり、テープの端から漏れ出すほどになった場合は交換のタイミングです。

基本的には医師から「○日に一度替えてください」と指示があるはずなので、それに従って適宜テープを貼り替えましょう。

目安としては、テープの中で傷口がふやけなくなる(浸出液の分泌が落ち着く)まで貼り続け、ふやけがなくなったら終了となります。

交換時は剥がす際に肌を傷つけないようゆっくりと丁寧に行い、必要なら軟膏を塗ってから新しいテープを貼ります。

浸出液には傷を治す成分が含まれていますが、テープの上に溜まった古い液は雑菌が繁殖する恐れもあるため、医師の指示通り適切な頻度で交換することが重要です。

ほくろ除去後のテープの上からメイクでカバーする方法

顔にテープを貼ったままだと、人目について気になるという方も多いでしょう。

幸い、最近の保護テープは肌色〜茶色系で肌になじみやすく、意外と目立たないものが多いです。

例えば医療用ハイドロコロイド素材のテープは薄いベージュ色で、貼っていても絆創膏ほどには目立ちません。

それでもやはり気になる場合は、テープの上からメイクをしてカバーすることも可能です。

具体的には、テープの上からファンデーションやコンシーラーを軽く塗るとかなりカモフラージュできます。

編集部

ポイントは厚塗りしすぎないことです。

薄くポンポンと叩き込むようにすれば、テープの粘着も落とさず自然に隠せます。

また、トーンアップ効果のある日焼け止めクリームをテープ部分に塗るのもおすすめです。

日焼け止めなら色付きでなくとも若干白くカバーしてくれますし、同時に紫外線防止にもなるので一石二鳥です。

ただし、メイクを落とすときはテープをこすらないよう注意してください。

クレンジング剤がテープの端から染み込むと粘着が弱まり剥がれやすくなるため、テープ部分は避けて周囲だけ落とすようにしましょう。

マスクを活用してほくろ除去後のテープを目立たなくする

ほくろを除去した部位が顔の下半分(鼻より下や頬など)であれば、マスクを着用することでテープを簡単に隠すことができます

近年はマスク着用が日常化しており、季節や場所を問わずマスクをしていても不自然に思われることはほとんどありません。

大きめのマスクを使えば頬のあたりまで覆えるので、絆創膏が貼ってあることにも周囲は気付きにくいでしょう。

例えば透明のテープではなく茶色のテープを貼っている場合、マスク越しでも色が透けて見えることはまずないので安心です。

編集部

マスクをすればメイクで無理に隠す必要もなく手軽です。

職場や学校など人と会う場面ではマスクを活用し、自宅では外して肌を休ませる、といったメリハリをつけるのも一つの方法です。

ただし長時間マスクをしていると蒸れてテープが剥がれやすくなることもあります。

途中で一度外して肌を乾かす、替えのテープを持ち歩くなど工夫しましょう。

いずれにせよ、マスクは術後の傷跡ケアを目立たせない強い味方です。

ほくろ除去テープを貼らないとどうなる?起こりうるリスク

忙しかったりテープが煩わしかったりで、「テープを貼らなくても平気では?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、テープを貼らないことで生じるリスクは決して小さくありません。

ここでは、テープ保護を怠った場合に起こりうる代表的なトラブルを3つ説明します。

後悔しないためにも、しっかり確認しておきましょう。

ほくろ除去テープを貼らないリスク① 色素沈着が残りやすくなる

テープを貼らず傷をそのままにしておくと、傷跡が茶色く色素沈着しやすくなります

前述の通り、傷が乾燥して厚いかさぶたができると、その下にメラニン色素が沈着して跡が残りやすくなります。

特にほくろ除去後は赤み(炎症後の赤い色素)が数週間程度残るのが普通ですが、その間に日焼けしてしまうと赤みが茶色く変化してシミ化する恐れがあります。

テープを貼っていれば紫外線や乾燥から傷を守れますが、貼らないと無防備な状態です。

実際に「テープを怠ったら丸いシミが残ってしまった…」という声もあり、術後の色素沈着リスクは侮れません。

せっかくほくろを取ったのに新たなシミができては本末転倒ですので、テープ+日焼け止めで徹底ガードすることが大切です。

ほくろ除去テープを貼らないリスク② 雑菌侵入による感染症のリスク

傷口にフタをしない状態だと、雑菌が入り込んで化膿するリスクが高まります

編集部

皮膚には常在菌がいますし、空気中にも目に見えない雑菌が漂っています。

テープで覆っていればそれらの侵入を防げますが、何も貼らないと傷が露出しているため菌の温床になりかねません。

特に注意したいのは、術後すぐのまだ出血や浸出液がある時期です。

この時期は湿っていて菌が繁殖しやすく、最悪の場合傷口が感染して周囲が腫れ上がったり痛みがひどくなったりする恐れがあります。

感染が起これば治療期間が延びるだけでなく、傷跡も汚く残ってしまうことがあります。

テープを貼っていれば多少の出血や内出血はカバーできますし、血や液が外部に漏れ出す心配もありません。

貼らないで万一出血した場合、衣服やマスクを汚してしまうことも考えられます。

衛生面・安全面から見てもテープ保護は必須だと心得てください。

ほくろ除去テープを貼らないリスク③ 傷の治りが遅くなる

テープ無しで傷が乾燥してしまうと、皮膚の再生が遅れ、結果的に治癒が長引く可能性があります

湿度を保った環境の方が細胞増殖が活発になり傷は早く塞がりますが、乾燥環境では必要以上にかさぶたが厚くなり下の組織の修復に時間がかかります。

つまり、テープをしない=湿潤療法を放棄することになり、治りが遅れるデメリットが生じるのです。

治りが遅くなると、そのぶんダウンタイム(回復期間)が延びて日常生活への支障が長引くということでもあります。

テープを貼らず早めに社会復帰したつもりが、傷が治らずに結局メイクで隠せない期間が長くなる…というのは避けたいですよね。

適切にテープを貼っていれば逆にダウンタイム短縮も期待できます。傷を早くきれいに治すためにもテープ保護は欠かせないと肝に銘じましょう。

ほくろ除去のテープ期間を短縮する方法はある?

「できればテープ生活の期間を短くしたい…」と考える人も多いでしょう。

しかし、結論から言えば医師が指示したテープ期間は基本的に守るべきです。

編集部

無理に自己判断で短縮することはおすすめできません。

その上で、適切なアフターケアを行うことで結果的に治癒を早めることは可能です。

基本的に医師の指示期間は守るべき

まず大前提として、医師が「◯日間貼ってください」と指定した期間は必ず守りましょう

編集部

プロの判断にはそれ相応の根拠があります。

例えばレーザーで浅い傷だから1週間でOK、切開で深い傷だから最低2週間必要、といった具合です。

素人判断で「もういいだろう」と外してしまうと、これまで述べてきた色素沈着や感染、治りの遅れなどリスクを自ら招くことになります。

どうしてもテープが嫌な場合でも、医師と相談せずに期間を短くするのは危険です。

もし特別な事情があるなら、診察時に「テープを早めに終わらせる方法はないか」相談するのが唯一の正攻法です。

場合によってはテープ以外の処置(例えば傷口を保護する透明なフィルム材など)が提案される可能性もありますが、基本的にはあまり近道はありません。

医師の指示=最善策と思って、指示通りの期間はしっかりテープ保護を続けてください。

適切なアフターケアで治癒を早める

直接期間を短縮する裏ワザはないものの、アフターケアを徹底することで結果的に治りが早くなり、予定より早めにテープ卒業できる可能性はあります

以下のようなポイントに注意して生活しましょう。

処方された軟膏をきちんと塗る:医師から軟膏が出ている場合は、指示通りの頻度で忘れず塗布しましょう。適切な薬の使用は傷の治癒を促進し、ダウンタイム短縮にも繋がります。逆に「早く治したいから」といって自己判断で大量に塗るのはNGです。あくまで適量を守ってください。

患部を清潔に保つ:毎日の洗顔・シャワーで汗や汚れを落とし、清潔な状態をキープすることで感染リスクを下げます。ただし前述の通りこすらないよう注意。清潔にしておくことは肌の再生にもプラスです。

十分な保湿と紫外線対策:テープ周辺の肌には保湿剤を塗り、乾燥を防ぎましょう。乾燥は傷の治りを遅らせ色素沈着の原因になります。また日中は日焼け止めを欠かさず、直射日光は避けてください。紫外線ダメージがなければ肌の回復もスムーズになります。

睡眠・栄養をしっかり取る:結局のところ、体の治癒力を高めることが一番の近道です。睡眠不足や栄養バランスの乱れは傷の治りを悪くします。タンパク質やビタミン類を十分に摂取し、しっかり休息を取って体調を整えましょう。傷の治癒は免疫の働きも関係するので、無理せず安静に過ごすことも大切です。

これらを実践すれば、傷の経過が良好になり、もしかすると医師から予定より早く「もうテープは外して大丈夫ですよ」と言われるかもしれません。

編集部

ただし焦りは禁物です。

「急がば回れ」で、丁寧なケアが結果的に一番の近道と心得ておきましょう。

まとめ

ほくろ除去後のテープ保護は、傷跡をきれいに治すために欠かせない重要なケアです。

多少面倒でも、傷口の保護・感染予防・色素沈着防止・治癒促進のためにしっかり貼り続けましょう。

テープを貼る期間は施術方法によって異なります。

・レーザーや電気メスなら1〜2週間程度
・切開法では2週間〜1ヶ月程度
・くり抜き法なら10日〜2週間程度

TCBをはじめ多くのクリニックでも「最低10日間」はテープを貼るよう推奨しています。

テープ生活中は洗顔・シャワーもテープを貼ったままでOKです。

浸出液が出たら適宜交換しつつ、メイクやマスクで目立たない工夫もできます。

一方、テープを貼らないと傷の治りが遅れ、感染や色素沈着のリスクが高まるため、自己判断で外すのは禁物です。

医師の指示通りの期間を守り、正しいアフターケアを行えば、ダウンタイムを短縮して早くきれいな肌を取り戻せるでしょう。

ほくろ除去後のケアに不安がある場合は、遠慮なく施術を受けたクリニックに相談してください。

編集部

適切な処置とケアさえ行えば、傷跡は時間とともに落ち着いていきます。

ぜひ本記事の内容を参考に、焦らず丁寧にケアを続けてくださいね。

当記事の執筆者
カンナム美容外科の編集部
現役看護師
カンナム美容外科
編集部
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経歴・詳細
当記事の編集部は、国立大学の看護学部を卒業後、同大学院にて看護管理学を修了。大学病院で集中治療室(ICU)の看護師として経験を積み、重症患者のケアや急性期医療に精通しています。その後、看護師の経験を活かしてカンナム美容外科のコラム編集部に参画しています。

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