顔や体にできた盛り上がったほくろ、気になったことはありませんか?
見た目が気になったり、服に引っかかって違和感を覚えたりと、日常生活で悩みを抱えている方も少なくありません。
盛り上がったほくろの多くは良性ですが、「このまま放置していいのか」「どうやって除去すればいいのか」「自分で取ってもいいのか」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。
この記事では、盛り上がったほくろの特徴や原因から、クリニックで受けられる5つの除去方法(炭酸ガスレーザー、外科的切除、電気焼灼法、ピコレーザー、くり抜き法)まで詳しく解説します。
当サイトでは、ほくろ除去がおすすめのクリニックを紹介しているので、クリニック探しでお困りの方は参考にしてください。
盛り上がったほくろとは?平らなほくろとの違い
盛り上がったほくろは平らなほくろとどのように違うのでしょうか。
まずは盛り上がったほくろの基本的な特徴と、できやすい部位について理解しておきましょう。
盛り上がったほくろの特徴!色素性母斑の一種
盛り上がったほくろは、皮膚表面から少し隆起した色素性母斑の一種です。
ほくろは、メラニン色素を持つ母斑細胞が集まってできた良性腫瘍で、形状は平らなものから盛り上がったしこり状のものまでさまざまです。
盛り上がったほくろは、平らなほくろと比べて少し硬く、丸みを帯びた形をしているのが特徴です。
編集部表面がザラザラしていたり、毛が生えていたりすることもあります。
色は黒や茶色が一般的ですが、黄色や肌色に近いものも存在します。
見た目だけでは悪性かどうかを判断するのは難しいですが、「辺縁が不整」「色むらがある」「直径6mm以上」といったメラノーマ(悪性黒色腫)の徴候に当てはまらない限り、ほとんどの場合は良性と考えられます。
盛り上がったほくろと平らなほくろとの見た目の違い
平らなほくろは皮膚と同じ高さで、表面が滑らかです。
一方、盛り上がったほくろは皮膚から隆起しており、触ると硬さを感じることがあります。
盛り上がりの程度はさまざまで、わずかに膨らんでいるものから、数ミリ以上隆起しているものまであります。
また、盛り上がったほくろは平らなほくろよりも色が濃く見えることが多く、形も不規則になりやすい傾向があります。
平らなほくろが加齢とともに盛り上がることもあり、長年気にならなかったほくろが徐々に変化して目立つようになるケースもあります。
編集部触った感触の違いも大きく、盛り上がったほくろは指で触れるとしっかりとした存在感があります。
盛り上がったほくろができやすい部位(顔・背中・腕)
ほくろは紫外線にさらされやすい部位にできやすい傾向があります。
編集部特に顔や首、腕などの露出部位に多く見られます。
また、背中や胸など、衣服との摩擦がかかりやすい場所にもできることがあります。
顔や腕などは紫外線の影響を受けやすいため、新しいほくろができやすく、既存のほくろも大きくなったり盛り上がったりすることがあります。
体質やホルモンバランス、睡眠不足やストレスといった生活習慣も影響するため、加齢とともにほくろの数が増えたり、平らだったほくろが少し盛り上がることもあります。
下着のストラップが当たる部分や、ベルトで圧迫される腰回りなども、摩擦刺激によってほくろができやすい場所として知られています。
盛り上がったほくろができる原因
盛り上がったほくろができる原因は一つではなく、複数の要因が関係しています。
ここでは主な4つの原因について詳しく見ていきましょう。
盛り上がったほくろの原因① 母斑細胞の変質と増殖
ほくろができる正確なメカニズムは完全には解明されていませんが、母斑細胞の増殖が主な原因と考えられています。
母斑細胞はメラノサイト(メラニン色素を作る細胞)に似た細胞で、何らかの原因で局所的に増殖すると、平らな斑点や隆起性の病変を形成します。
特に盛り上がったほくろは、母斑細胞が表皮でより厚く増殖した状態と考えられています。
生まれつきあるほくろもあれば、成長とともに新たに現れるほくろもあり、その発生メカニズムには個人差があります。
遺伝的な要素も関係しており、家族にほくろが多い人は、本人もほくろができやすい体質である可能性が高いとされています。
母斑細胞の増殖は良性の変化であることがほとんどですが、稀に悪性化するケースもあるため、変化には注意が必要です。
盛り上がったほくろの原因② 紫外線の影響
強い紫外線を浴びると、皮膚を守るためにメラノサイトが活性化し、メラニン色素の生成が促進されます。
日焼けを繰り返すと、新たなほくろができやすくなるだけでなく、既存のほくろも濃くなったり大きくなったりすることがあります。
編集部紫外線は年間を通じて降り注いでいるため、季節を問わず対策が必要です。
特に夏場や屋外での活動時には、日焼け止めや帽子、日傘などでしっかりと紫外線をブロックすることが大切です。
また、日焼けサロンなどで人工的に紫外線を浴びる習慣がある方も、ほくろが増えるリスクが高まります。
盛り上がったほくろの原因③ 加齢によるほくろの変化
年齢を重ねるにつれて、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が乱れることがあります。
ターンオーバーが遅くなると、古い角質にメラニンが残りやすくなり、ほくろが増えたり濃くなったりする原因になります。
編集部また、ホルモンバランスの変化も影響します。
睡眠不足や過度なストレス、偏った食生活なども新陳代謝を低下させ、細胞の生まれ変わりを遅らせる要因となります。
その結果、色素が排出されにくくなり、ほくろができやすい状態になってしまいます。
特に40代以降は肌の代謝機能が低下するため、新しいほくろが増えたり、既存のほくろが盛り上がったりする変化が起こりやすくなります。
女性の場合、妊娠や出産などホルモンバランスが大きく変化する時期にも、ほくろが増えることがあります。
盛り上がったほくろの原因④ 外的刺激(摩擦・圧迫)
衣服やカバンのストラップによる摩擦、座るときの圧迫など、肌への物理的刺激もほくろを増やす要因の一つです。
スキンケア時にタオルで強くこすったり、衣服との摩擦で肌が刺激されたりすると、メラニン生成が促進され、ほくろが増えやすくなることがあります。
ブラジャーのストラップが当たる肩の部分や、ベルトで締め付けられる腰回りなどは、慢性的な刺激を受けやすい場所です。
また、普段から肌をこする癖がある方や、アクセサリーなどが皮膚に触れ続けている部位も注意が必要です。
編集部これらの要因が複合的に影響して、ほくろが形成されたり変化したりすると考えられています。
盛り上がったほくろの除去方法5選
ほくろの除去方法には複数の選択肢があり、ほくろの大きさや深さ、形状、部位に応じて医師が最適な治療法を提案します。
ここでは代表的な5つの除去方法を詳しく解説します。
盛り上がったほくろの除去方法① 炭酸ガスレーザー治療
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、高出力のレーザー光でほくろ組織を瞬時に蒸散(蒸発)させて除去する治療法です。
皮膚表面を削り取るようにほくろを除去するため、周囲組織へのダメージが少ないのが特徴です。
編集部小さな平坦なほくろから、やや盛り上がった病変まで幅広く対応できます。
出血や痛みが少なく、ダウンタイムも比較的短いため、日常生活への影響を最小限に抑えられます。
治療直後は患部がくぼんで白っぽく見えることがありますが、徐々に皮膚が再生して目立ちにくくなります。
実際の症例では、治療後6ヶ月経過すると赤みがほぼ消失し、綺麗な状態になったケースも報告されています。
ただし、ほくろの根(色素細胞)が深い場合、照射が浅いと再発のリスクがあります。
逆に深く照射し過ぎると、術後にくぼみ(陥没)が残ることがあるため、医師の技術と経験が重要になります。
盛り上がったほくろの除去方法② 外科的切除(手術)
外科的切除は、メスでほくろとその周囲の皮膚を切り取り、縫合する方法です。
大きめのほくろや深いほくろに適しており、ほくろを根元から完全に除去できるため、再発のリスクがほとんどありません。
編集部局所麻酔を使用するため、施術中の痛みはほとんど感じません。
医師が丁寧に縫合することで傷跡は目立ちにくく、皮膚のしわに沿って縫い目を配置することで、さらに目立たなくすることができます。
治療当日は数時間で日常生活が可能ですが、抜糸までは患部を保護する必要があります。
抜糸後も数ヶ月間は赤みが続くことがありますが、時間とともに目立たなくなっていきます。
大きなほくろでも1回の手術で確実に除去できるのが最大のメリットです。
また、切除したほくろは病理検査に出すことができるため、悪性かどうかの確定診断も可能です。
盛り上がったほくろの除去方法③ 電気焼灼法(電気メス)
電気焼灼法は、電気メスの熱を利用してほくろを焼き切るように除去する方法です。
炭酸ガスレーザーでは届きにくい盛り上がったほくろにも有効で、施術時間が短いのが特徴です。
編集部直径5mm以下の比較的小さなほくろなら、1回の施術で除去できることが多いです。
術後はほくろのあった部分に赤みやくぼみが生じることがありますが、皮膚が再生する過程で徐々に平らになっていきます。
デメリットとしては、治療跡が多少凹むことがある点、処置時にほくろ周囲の組織に熱による焦げが残る場合がある点などが挙げられます。
レーザー治療と比べると、周囲組織への熱ダメージがやや大きくなる傾向があります。
しかし、盛り上がりの強いほくろに対しては確実に除去できる方法として、多くのクリニックで採用されています。
編集部施術時間が短く済むため、忙しい方にも適した治療法といえます。
盛り上がったほくろの除去方法④ ピコレーザー治療
ピコレーザーは、ピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短いパルス幅で照射する新型レーザー治療です。
従来のナノ秒レーザーがメラニンを「熱」で破壊するのに対し、ピコレーザーは衝撃波でメラニン色素を細かく砕きます。
編集部これにより周囲の皮膚への熱ダメージを抑えつつ、高い色素破壊効果が期待できます。
ダウンタイムや色素沈着が従来のレーザーよりも軽減できるとされています。
複数の波長(755nm、1064nmなど)を持つ機器もあり、浅い色素から深い色素まで幅広く対応可能です。
ただし、現時点では主にシミやタトゥー除去などに使われることが多く、盛り上がったほくろの標準的治療としては、まだ研究が続けられている段階です。
平らなほくろや薄いほくろには効果が期待できますが、盛り上がったほくろに対しては複数回の治療が必要になることがあります。
最新の治療法として注目されていますが、すべてのほくろに適応できるわけではありません。
盛り上がったほくろの除去方法⑤ くり抜き法
くり抜き法は、パンチ型の器具でほくろを円形にくり抜いて除去する方法です。
外科的切除よりも小さく、直径6mm以下のほくろに用いられます。
深いほくろでも根元まで除去できるため、再発リスクが低いのが特徴です。
編集部切開法よりも皮膚のゆがみが少ないというメリットもあります。
ただし、切り口が円形のため、治癒過程で傷口が盛り上がったりくぼんだりすることがあります。
編集部専門医による適切な処置と縫合が必要です。
小さなほくろであれば縫合せずに自然治癒に任せることもありますが、やや大きめのほくろでは縫合した方が傷跡が綺麗に治ります。
治癒には数週間かかりますが、レーザー治療よりも確実にほくろを根元から除去できるため、再発を避けたい方に適した方法です。
盛り上がったほくろの除去方法のメリット・デメリット比較
それぞれの治療法には特徴があり、患者さんの状態や希望によって最適な方法は異なります。
ここでは主な治療法のメリット・デメリットと、選び方のポイントを解説します。
レーザー治療による盛り上がったほくろ除去のメリット・デメリット
レーザー治療による盛り上がったほくろ除去のメリットは傷跡が非常に小さく、ほとんど目立たないことです。
編集部照射時の痛みや出血が少なく、ダウンタイムも短いため日常生活への復帰が早いです。
皮膚への負担が少ないので、再発させずに化粧で隠せるレベルの薄い跡で済むことがあります。
デメリットとして、盛り上がったほくろや深部に達した病変では、1回の治療で完全に取りきれない場合があります。
再発のリスクがあるため、複数回の治療が必要になることがあります。
また、レーザー照射による一時的な色素沈着が起こる可能性があります。
深いほくろを無理にレーザーで取ろうとすると、照射部位が陥没するリスクもあります。
外科的切除による盛り上がったほくろ除去のメリット・デメリット
外科的切除による盛り上がったほくろ除去のメリットは、大きいほくろや深い根を持つほくろでも完全に除去できる点です。
再発の心配がほとんどなく、皮膚のしわに沿えば、傷跡は非常に目立ちにくく仕上がります。
編集部また、局所麻酔で痛みを抑えながら施術できるため、安全性が高いです。
切除したほくろは病理検査に出すことができ、悪性の有無を確認できます。
デメリットとしては、施術時間が長く、施術後の手間が増えることです。
また、ほくろの直径より長い切開線が必要な場合があり、術後数ヶ月間は傷跡が赤く目立つ可能性があります。
顔など目立つ部位では、傷跡の経過が気になる期間があります。
盛り上がったほくろ除去の治療法の選び方
一般的に、小さく平らなほくろには炭酸ガスレーザーやピコレーザーが適しています。
一方、盛り上がりが大きい、または根が深いほくろには、電気焼灼法や外科的切除が向いています。
顔のような目立つ部位では、なるべく傷跡を抑えたいため、レーザー治療や丁寧な縫合による切開法が選ばれることが多いです。
治療費用や患者さんの希望(痛み、通院回数など)も考慮し、信頼できるクリニックでカウンセリングを受けて決定することが大切です。
専門医の診察を受け、自分のほくろの状態に合った最適な治療法を選びましょう。
また、複数のクリニックでセカンドオピニオンを受けることも、納得のいく治療を受けるために有効です。
医師の経験や実績、アフターケアの充実度なども重要な判断材料となります。
編集部クリニック選び検討しているなら、ほくろ除去がおすすめの記事をご覧ください。
盛り上がったほくろを自分で除去する危険性

「市販のクリームで簡単に取れるなら…」

「お灸で焼けば安く済むかも…」
そんな考えが頭をよぎったことはありませんか?
しかし、自己判断でほくろを除去しようとするのは非常に危険です。
市販クリームのリスク
市販のほくろ除去クリームには、強い薬剤が含まれています。
これを肌に塗ると、炎症や化学熱傷を起こすことがあります。
特に盛り上がったほくろは皮膚が厚いため、想定以上に深い熱傷になり、跡が残る危険性が高いです。
皮膚科学会でも、ほくろの確実な除去は医師による治療のみであり、自己処理は推奨されていません。
インターネットで販売されている海外製のクリームの中には、日本では認可されていない強力な成分が含まれているものもあります。
使用すると皮膚が深く損傷し、元の状態よりもひどい傷跡が残ってしまうケースが報告されています。
また、アレルギー反応を起こすリスクもあり、顔などの目立つ部位で使用すると取り返しのつかない結果になる可能性があります。
お灸や針を使った除去の危険性
お灸や針で焼いたり刺したりする方法は、衛生管理が難しく、感染症を招いたり出血が止まらなくなる恐れがあります。
編集部また、かえって皮膚に瘢痕(傷跡)が残りやすくなります。
適切な医療環境でない場所での処置は、予期せぬトラブルを引き起こす可能性が高いです。
民間療法として「もぐさでほくろを焼く」という方法が知られていますが、これも非常に危険です。
火傷の深さをコントロールできないため、思いがけず深い傷になり、ケロイド状の傷跡が残ることがあります。
針で突いて取ろうとする方法も、細菌感染のリスクが非常に高く、化膿して周囲に炎症が広がる可能性があります。
自己除去で起こりうるトラブル
自分でほくろを除去しようとすると、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。
・悪性腫瘍の見逃し:専門家でない自己処理では、実は悪性の可能性があるほくろを見逃すリスクがあります。
・再発と色素沈着:ほくろを根元まで完全に取り除けないと再発します。再発すると、さらに盛り上がったり、色素沈着や肥厚性瘢痕(皮膚が盛り上がる)などの合併症を起こしやすくなります。
・感染症:衛生管理が不十分な環境での処置は、細菌感染のリスクが高まります。
・出血:適切な止血処置ができず、出血が続く可能性があります。
以上の理由から、ほくろを安全に除去するためには、必ず医療機関で相談してください。
編集部市販品や自己流の除去は大きなリスクを伴い、皮膚の健康を損なう恐れがあります。
盛り上がったほくろを作らない予防法
ほくろが増えたり大きくならないようにするには、日頃からの予防対策が重要です。
ここでは効果的な3つの予防法をご紹介します。
盛り上がったほくろを作らない予防法① 紫外線対策の徹底
紫外線はほくろを増やす大きな要因です。
年間を通じて日焼け止めを使用し、帽子や日傘で紫外線を遮りましょう。
編集部長時間の直射日光は避けることが大切です。
特に夏場や屋外でのレジャー時には、UVA・UVB両方を防ぐ日焼け止めをこまめに塗り直してください。
編集部2〜3時間ごとの塗り直しが理想的です。
曇りの日でも紫外線は降り注いでいるため、天候に関わらず紫外線対策を習慣にすることが大切です。
また、窓ガラスを通して室内にも紫外線は入ってくるため、室内でも日焼け止めを塗ることをおすすめします。
サングラスやUVカット機能のある衣類を活用するのも効果的な予防法です。
盛り上がったほくろを作らない予防法② 定期的なセルフチェック
ほくろの変化(形状、色、大きさ)を定期的に観察しましょう。
編集部気になることがあれば写真を撮っておくと、変化を客観的に確認できます。
特に「左右非対称」「境界不明瞭」「色むら」「直径6mm以上」という点に当てはまる場合は、早めに皮膚科医の診察を受けることが大切です。
編集部早期発見・早期治療が安心につながります。
月に一度、全身の鏡チェックをする習慣をつけると、新しいほくろや既存のほくろの変化に気づきやすくなります。
スマートフォンのアプリを使って、ほくろの記録を管理するのも効果的です。
異常を感じたら自己判断せず、必ず専門医に相談しましょう。
盛り上がったほくろを作らない予防法③ 健康的な生活習慣
規則正しい生活でターンオーバーを整えましょう。
睡眠不足や過度なストレス、偏った食生活は新陳代謝を低下させ、ほくろが増える原因になります。
バランスの良い食事や十分な睡眠を心がけ、肌に刺激を与えないスキンケアを行うことが予防になります。
タオルでゴシゴシこすったり、強い摩擦を与えたりしないよう注意しましょう。
ビタミンCやビタミンEなど、抗酸化作用のある栄養素を積極的に摂取することも、肌の健康維持に役立ちます。
編集部また、適度な運動は血行を促進し、肌のターンオーバーを正常化する効果があります。
ストレス管理も重要で、リラックスできる時間を意識的に作ることが大切です。
これらの対策で新しいほくろの発生リスクを減らし、健康な皮膚を維持しましょう。
盛り上がったほくろに関するよくある質問
盛り上がったほくろについて、患者さんからよく寄せられる質問にお答えします。
治療を検討する際の参考にしてください。
Q1. 盛り上がったほくろは悪性ですか?
ほとんどの場合、盛り上がったほくろは良性です。
日本皮膚科学会も「急に大きくなったり、形や色が変化している場合は一度受診を」と呼びかけています。
ほくろが左右非対称、境界がギザギザ、色が均一でない、直径6mm以上といった「ABCD」サインに該当する場合は、早めに皮膚科での診察・検査を受けましょう。
編集部また、出血したり、かゆみや痛みを伴う場合も注意が必要です。
急に大きくなったほくろや、短期間で色が濃くなったほくろは、念のため医師に診てもらうことをおすすめします。
自己判断は危険ですので、少しでも不安を感じたら専門医に相談しましょう。
Q2. ほくろ除去の痛みはありますか?
治療時には通常、局所麻酔を行うため、施術中の痛みはほとんどありません。
麻酔注射自体はチクッとしますが、極細針や表面麻酔クリームを併用することで、痛みを最小限に抑えることができます。
外科的切除の場合は、縫合部の締め付け感や痛みがやや生じることがあり、医師が必要に応じて痛み止めを処方します。
レーザー治療の場合は、施術後の痛みは比較的軽く、日常生活にほとんど支障がありません。
痛みに敏感な方は、カウンセリング時に医師に相談することで、より痛みを軽減する対策を取ってもらえます。
Q3. 傷跡は残りますか?
施術方法によりますが、炭酸ガスレーザーや電気メスによる治療では、傷跡は非常に小さく、ほとんど目立たないことが多いです。
実際にCO2レーザー除去では、6ヶ月経過すると赤みがほぼ消失し、綺麗な状態になった症例も報告されています。
外科的切除では縫合線が残るため、術後3〜6ヶ月は赤みが目立つことがありますが、傷口をしわに沿わせるなど工夫することで、最終的には皮膚色に近い細い線状に落ち着きます。
皮膚の個人差もありますが、担当医と相談しながら術後のテープ保護やUVケアを行えば、目立たない傷跡が期待できます。
編集部傷跡を最小限にするためには、術後のケアが非常に重要です。
医師の指示に従って適切なアフターケアを行いましょう。
Q4. 治療後に再発することはありますか?
ほくろの「根」が深い場合、除去時に色素細胞が完全に取れず残ってしまうことがあり、その場合は数年以内に再発することがあります。
編集部再発リスクを減らすには、ほくろの深さに応じて切除方法を選ぶことが重要です。
深い場合は外科的切除など、確実に根元まで除去できる方法を選びましょう。
クリニックによっては「〇年以内なら再発時に再治療無料」という保証を設けているところもあるので、契約前に確認すると安心です。
自己判断せず、医師の指示に従いましょう。
一方、外科的切除は再発率が非常に低く、1回の治療で完全除去できることがほとんどです。
Q5. 複数のほくろを一度に除去できますか?
複数個同時の除去は可能ですが、皮膚のダメージが大きくなるため、通常は1回に数個程度にとどめます。
同時に多数を除去すると、腫れや赤みが強く出る場合があるため、肌の状態や施術範囲を考慮して、複数回に分けることもあります。
治療当日は患部にテープ保護を行い、十分なケアをすることが大切です。
編集部医師と相談しながら、無理のない治療計画を立てましょう。
顔など目立つ部位と、体の目立たない部位を分けて治療するなど、優先順位をつけて計画的に除去していくのも良い方法です。
一度に多くのほくろを除去すると、ダウンタイム中の日常生活に支障が出る可能性もあるため、スケジュールを考慮して計画を立てましょう。
まとめ
盛り上がったほくろは多くの場合良性ですが、形状や色に気になる変化がある場合は、早めに皮膚科や美容外科で診てもらいましょう。
ほくろの除去方法には、炭酸ガスレーザー治療、外科的切除、電気焼灼法、ピコレーザー治療、くり抜き法など、複数の選択肢があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、ほくろの大きさや深さ、部位に応じて、医師と相談しながら最適な治療法を選ぶことが大切です。
自分で市販品や民間療法で除去しようとするのは絶対に避けてください。
皮膚炎、感染症、瘢痕化、悪性腫瘍の見逃しなど、大きなリスクがあります。
編集部ほくろが気になる場合は、必ず専門医に相談し、安全な治療を受けましょう。
日常生活では、徹底した紫外線対策や規則正しい生活習慣を心がけることで、ほくろの増加を予防することも重要です。

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