ほくろ除去の跡が消えない…原因と対処法を解説!

ほくろ除去の跡が消えない…原因と対処法を解説!

ほくろを取ったのに、跡がいつまでも消えない…」そんな不安を抱えていませんか?

顔や体のほくろを除去した後、傷跡が思ったより目立って心配になる方は少なくありません。

実は、ほくろ除去跡が完全に消えるまでには数ヶ月から1年程度かかるのが一般的で、個人差も大きいものです。

しかし、除去方法やほくろの大きさ・深さ、そして術後のケア方法によって、跡の残り方は大きく変わってきます。

編集部

この記事では、ほくろ除去後の跡が消えない原因や消えるまでの期間、具体的な対処法について、専門的な情報をもとに詳しく解説します。

まだほくろ除去のクリニックを選んでいない方は、ほくろ除去がおすすめのクリニックの記事をご覧ください。

目次

ほくろ除去の跡が消えない理由は?

ほくろ除去後に傷跡がなかなか消えないのには、いくつかの理由があります。

まず考えられるのは、治癒にかかる時間の個人差です。また、施術方法の違いによって跡の残りやすさが変わりますし、ほくろ自体の大きさや深さも大きく影響します。

さらに見落としがちなのが、術後のアフターケア不足による色素沈着です。

編集部

これらの要因が重なることで、思ったより跡が消えにくくなってしまうのです。

ほくろ除去跡が消えるまでの期間には個人差がある

ほくろ除去後の傷跡が消えるまでの時間は、人によって大きく異なります。

一般的には施術後1〜2週間で表皮が再生し始め、その後3〜6ヶ月で色素沈着や赤みが目立たなくなり完全に跡が消えるには半年〜1年程度かかることが多いです。

ただし、これはあくまで平均的な目安です。

若い方や治癒力が高い人は改善が早い傾向にありますが、肌のターンオーバーが遅い場合や体質的に傷が残りやすい場合は1年以上跡が残ることもあります

編集部

施術から半年未満であれば傷跡が残っていても経過観察中と考えられますので、まずは焦らず適切なケアを続けながら様子を見ることが大切です。

ほくろ除去方法によって跡の残り方に違いがある

ほくろの除去方法によって、傷跡の残りやすさや治癒期間は大きく異なります。

レーザー治療はメスを使わないため傷跡が残りにくく、数ヶ月で薄くなるケースが多いです。ただしレーザーは傷跡が残りにくい反面、深いほくろでは再発リスクがあります。

一方、切開法は再発が少ない反面、傷跡が残りやすい特徴があります。線状の傷跡が残り、目立たなくなるまで半年〜1年かかることもあります。

電気メスは5mm以下のほくろに適用され、傷跡も比較的短期間で目立たなくなります

くり抜き法は小さな凹みが残ることがありますが、1〜2ヶ月で表皮が再生し徐々に改善します。

ほくろの大きさや深さが影響する

ほくろのサイズや根の深さも、傷跡の残りやすさに直結します。

大きいほくろや皮膚の深い層まで根付いたほくろを除去した場合、傷が大きく深くなるため跡が残りやすい傾向にあります。

深い部分まで削る必要があると、周囲組織へのダメージも大きく、皮膚の再生に時間がかかります。

直径1mm程度の浅いほくろなら数ヶ月でほとんど跡形もなくなることもありますが、直径5mm以上の大きなほくろでは完全に目立たなくなるまで1年以上を要するケースもあります。

特に鼻や顎など皮膚が厚い部位の深いほくろは跡が残りやすいです。

編集部

ただし、大きく深いほくろでも適切なアフターケアで跡をかなり軽減できる可能性があります。

ほくろ除去後のアフターケア不足による色素沈着

術後のケア不足による色素沈着も、傷跡が消えない大きな原因です

施術後の肌はデリケートで、紫外線や摩擦の影響を受けやすい状態になっています。

患部を強く擦ったり術後に日焼けすると、炎症後にメラニン色素が過剰に生成されて茶色いシミ状の跡が残ることがあります。

これを「炎症後色素沈着(PIH)」といい、自然に薄くなるまで3〜6ヶ月以上かかることも少なくありません特に色白の方は赤みや色素沈着が目立ちやすく注意が必要です。

また、かさぶたを無理に剥がすと皮膚の再生が妨げられて色素沈着や瘢痕が強く残る原因になります

編集部

術後は強い日差しを避けてUVケアを行い、患部を清潔に保ちつつ保湿することが重要です。

【施術方法別】ほくろ除去跡が消えるまでの期間は?

ここからは、施術方法ごとにほくろ除去跡が消えるまでの期間の目安を詳しく解説します。

レーザー治療、メスによる切除、くり抜き法、電気メスといった方法で、それぞれダウンタイム(回復期間)が異なり、傷跡が落ち着くまでの時間も違います

編集部

自分が受けた施術では、どれくらいで跡が目立たなくなるのか、参考にしてください。

レーザー治療(CO2レーザー)によるほくろ除去の場合

炭酸ガスレーザーによるほくろ除去は、メスを使わず周囲の皮膚へのダメージを最小限に抑えられるため、傷跡が残りにくいのが特徴です。

一般的にレーザーで除去した場合は回復が早く、術後1〜3ヶ月ほどで傷跡や赤みがかなり薄くなります

施術から半年も経てば、パッと見て傷跡が分からない程度にまで落ち着きます。

編集部

ただし、炎症による色素沈着が残った場合は完全に消えるまで数ヶ月を要することがあります。

術後直後〜1週間は赤みや軽い出血斑が見られ、1〜4週間で表皮が再生し始めます。

1〜3ヶ月で赤み・色素沈着がぐっと薄くなり6ヶ月で至近距離でよく見ない限り跡は分からなくなるケースが多いです。

切除法(メスによる切開)によるほくろ除去の場合

メスで切開してほくろを除去する切除法は、確実な方法ですが術後に縫合痕(線状の傷跡)が残るのがデメリットです。

傷跡や赤みが目立たなくなるまでの期間はレーザーより長く、約3〜6ヶ月で赤みは徐々に引いていきます。

傷跡自体がほとんど分からなくなるまで半年〜1年程度かかることもあります。

抜糸(術後約1週間)後はまだ赤く盛り上がった傷跡がありますが、1ヶ月で赤みが徐々に改善します。

編集部

3ヶ月経つ頃には赤みがかなり薄れ、コンシーラーやファンデーションで隠せる程度にまで薄くなることも多いです。6ヶ月〜1年で傷跡が肌色に近づき、遠目にはほとんど分からない状態になります。

大きなほくろでも取り残しなく除去できるメリットがあります。

くり抜き法によるほくろ除去の場合

くり抜き法は、円形のメスやパンチ器具でほくろを丸く切り抜いて除去する方法です。

小さめのほくろに用いられ、縫合をしないケースが多いのが特徴です。

除去した部分が小さく凹んだ跡になることがありますが、時間とともに改善していきます

術後〜数日間は出血や浸出液が出るためガーゼ保護が必要ですが、1〜2週間で表面に薄いかさぶたが形成されます。

1〜2ヶ月経つ頃には表皮がほぼ塞がり、凹みもだいぶ浅くなってきます。赤みが完全に消えるまでは半年ほどが目安です。

編集部

半年も経てば、くり抜いた跡はうっすら肌色の斑点のようになり、パッと見ではほとんど分からなくなるケースが多く、比較的早く落ち着く傾向があります。

電気メスによるほくろ除去の場合

電気メスは、メスの先端に電気による熱を発生させて組織を焼き切り、ほくろを取り除く施術です。

ほくろを根元からくり抜くため再発しにくい点がメリットです。

主に直径5mm以下のほくろに用いられ、施術後は赤みや軽度の凹みが出ることがありますが、時間とともに元の肌状態に戻るとされています。

術後すぐは焼灼した部分が焦げ茶色〜黒っぽい痂皮になります。1〜2週間ほどで痂皮が取れると、下からピンク色の皮膚が現れます

編集部

1ヶ月も経つ頃には赤みがかなり薄れ、傷跡も平らになっていきます。半年ほど経てば傷跡はほとんどわからなくなるケースが多いです。

施術範囲が局所的で、ほくろ以外の皮膚にダメージを与えにくいため、傷跡が残りにくい方法と言えます。

【期間別】ほくろ除去跡が消えない時の対処法は?

次に、ほくろ除去後に経過した時間別に、傷跡が消えない場合の対処法を解説します。

半年、1年、2年と経過しても跡が残っていると不安になりますが、経過期間によって対応法や受診の目安が異なります。

編集部

「いつまで様子を見るべきか」「どのタイミングで医師に相談すべきか」の判断基準にしてください。

半年経過してもほくろ除去跡が消えない場合

施術から6ヶ月経過してもほくろ除去跡が残っている場合、まず確認すべきは傷跡の状態とケアの継続状況です。

半年という期間は、傷跡が完全に消えるには十分ではないケースも多くまだ改善の可能性がある経過途中と考えられます。

赤みや色素沈着は3〜6ヶ月でだいぶ落ち着くものの、完全に消えるまで約半年かかることもあります。

半年経過時点で傷跡が消えていなくても慌てず、紫外線対策の徹底や保湿ケアの継続美白クリーム(ハイドロキノンなど)の使用が有効です。

半年時点ではまだ組織がリモデリング中なので、焦らず様子を見ることが推奨されます。

編集部

ただし、赤みや盛り上がりが強くなっている場合はケロイドなど瘢痕異常の可能性があるため早めに医師に相談しましょう。

1年経過してもほくろ除去跡が消えない場合

施術後1年が経過しても傷跡が残っている場合、自然経過でこれ以上大きな改善が見込めない可能性が高くなります。

一般的に術後1年を過ぎると、その後劇的に良くなることは少ないとされています。

1年経ってなお赤みや凹み、色素沈着がはっきり残っている場合は、クリニックを再受診して医師に相談することを検討しましょう。

医師に現在の傷跡の状態を評価してもらい、残っている症状に応じて追加の治療が提案されることがあります。

赤みや盛り上がりにはステロイドの外用・注射やレーザー治療色素沈着には美白剤の処方やIPL・Qスイッチレーザー凹みにはヒアルロン酸注入やフラクショナルレーザーなどが有効です。

編集部

1年以上経った傷跡でも治療法はあるので諦めず専門医に相談しましょう。

2年経過してもほくろ除去跡が消えない場合

術後2年を経過すると、傷跡は「成熟瘢痕」と呼ばれる安定した状態になります。

通常、傷は術後2〜3ヶ月で最も赤く硬くなり、6ヶ月で落ち着き始め、最終的な落ち着きに1〜2年を要するといわれます。

2年経っても消えない跡は、そのままでは自然には消失しないと考えてよいでしょう。

2年経過してなお気になる傷跡がある場合、医療機関での積極的な治療で改善を図ることができます。

傷跡修正手術(瘢痕部分を切除して丁寧に縫合し直す方法)、フラクショナルレーザー(凹凸や質感の改善に有効)、外用薬・注射(ステロイド注射やハイドロキノン外用など)を組み合わせて対処します。

編集部

「もう時間が経ちすぎたから無理」と諦める必要はありません。近年の皮膚再生治療の進歩により、古い傷跡でも改善の余地があります。

ほくろ除去跡が消えない原因となる症状は?

ほくろ除去後の跡が消えない背景には、単なる時間経過だけでなく、何らかの症状や瘢痕トラブルが隠れていることがあります。

ここでは、跡が残り続ける主な原因となりうる症状について解説します。

編集部

具体的にはケロイド・肥厚性瘢痕、炎症後色素沈着、皮膚の凹み、赤みや盛り上がりの継続などです。これらの症状があると、適切に対処しない限り、傷跡がなかなか消えないことがあります。

ケロイド・肥厚性瘢痕の可能性

ケロイドおよび肥厚性瘢痕とは、傷の治癒過程でコラーゲンが過剰に産生され、皮膚が赤く盛り上がってしまった瘢痕のことです。

体質的にケロイドを生じやすい人は、ほくろ除去後にもケロイド状の傷跡になる場合があります。

ケロイドは傷の範囲を超えて増殖し、かゆみや痛みを伴うこともあります。

症状としては、術後半年以上経っても赤く硬い盛り上がりが引かない場合に疑われます。

治療には皮膚科・形成外科でステロイド剤の塗布や注射、圧迫療法、抗アレルギー薬の内服などを組み合わせます。

ステロイド注射は赤みや盛り上がりを顕著に減少させる効果があります。

編集部

術後数ヶ月で赤み・盛り上がりが悪化傾向なら専門医受診を検討しましょう。

炎症後色素沈着が残っている

ほくろ除去後の茶色いシミのような跡は、多くの場合、炎症後色素沈着(PIH)です

施術による炎症で一時的にメラニン産生が活発になり、傷が治った後も皮膚に沈着したメラニンが残留してしまった状態です。

術後に患部を擦るなど刺激を与えたり、紫外線を浴びたりすると悪化します。色白の方ほど目立ちやすい傾向があります。

通常は3〜6ヶ月でかなり目立たなくなりますが、術後のケア不足により1年以上残存するケースもあります。

対処として、紫外線を徹底的に避けハイドロキノン配合クリームやビタミンC誘導体ローションなど美白剤の活用ケミカルピーリングやレーザートーニング、IPLなどでメラニンを分解する治療が有効です。

編集部

根気よくケアを続ければ必ず薄くなっていきます。

患部の凹みが治らない

ほくろの除去方法や深さによっては、皮膚に凹み(陥凹変形)が残ることがあります。

とくにくり抜き法や深いレーザー照射では、一時的にクレーターのような凹みができることがあります。

通常は半年〜1年かけて皮膚組織が再構築される過程で徐々に改善されますが、コラーゲンの生成が追いつかず凹んだまま皮膚が癒着してしまうと、永久的な陥凹瘢痕として残ってしまうケースもあります。

編集部

1年以上経っても気になる場合は治療で凹みを埋めることが可能です。大きな凹みは放置しても完全に消えない場合があります。

ヒアルロン酸注入が代表的な方法で、サブシジョンでほぐした後に充填剤を注入すると、へこんだ傷跡が平らに持ち上がります。フラクショナルレーザーや再縫合手術も選択肢です。

赤みや盛り上がりが続く

通常、ほくろ除去後の傷は時間とともに赤みが薄れ、盛り上がりも平坦になっていきます。

しかし、いつまでも赤みが引かない、傷跡が盛り上がったままだという場合もあります。

これはケロイド・肥厚性瘢痕に発展している可能性もありますが、慢性的な炎症状態が残っているケースもあります。

肌内部で微小な炎症が続いていると毛細血管が増え、傷跡が赤く見え続けることがあります。

赤みが長引く場合、血管レーザー(Vビーム等)やIPLを照射すると赤みを帯びた毛細血管を収縮させ、色調を肌色に近づけることができます

盛り上がりに対してはステロイド注射が有効で、コラーゲン産生を抑えて瘢痕を柔らかく平らにします。

編集部

赤みや盛り上がりが半年以上続く場合は一度医師に診てもらうのが賢明です。

ほくろ除去跡が消えない時の治療法は?

ほくろ除去後の跡がなかなか消えない場合でも、医療的なアプローチで改善できる方法がいくつもあります。

ここでは、クリニックで受けられる追加治療や、傷跡の種類に応じた治療法を紹介します。

例えば、レーザー治療やIPL(光治療)による色素・赤みの改善、ステロイド注射による瘢痕治療、美白クリームの活用、ヒアルロン酸注入による凹みの改善法です。

編集部

傷跡の状態に合わせて、医師と相談しながら適切な治療を選択しましょう。

クリニックでの追加治療(レーザー・IPL)

傷跡を早く消したい場合や、自然には消えにくい跡が残ってしまった場合、クリニックで受けられるレーザー治療やIPLなどの機器による治療が有効です。

赤みには血管に作用するVビームレーザー色素沈着にはQスイッチYAGレーザーやピコレーザー、IPLなどが用いられます。

これらはメラニンを破壊したり余分な毛細血管を減らしたりして、肌色を均一に近づけます

凹凸のある傷跡にはフラクショナルCO2レーザーで肌の再生を促す治療も効果的です。

IPL(フォトフェイシャル)は、広範囲の光を照射してシミや赤ら顔を改善する治療で、ダウンタイムがほとんどなく気軽に受けられるのが利点です。

編集部

レーザー治療は数週間〜数ヶ月おきに複数回行うことで徐々に跡を改善していきます。

ステロイド注射による治療

傷跡が盛り上がって硬い場合や赤みがなかなか引かない場合に有効なのが、ステロイドの局所注射です。

ケナコルトなどのステロイド剤を傷跡部分に直接注射すると、過剰なコラーゲン産生を抑えて瘢痕を平らに柔らかくする効果があります。

ケロイド治療の基本で、注射により赤みや盛り上がりは著明に減少します。数週間で傷跡の赤みが薄れ、盛り上がりが平坦化してきます。

編集部

ただし、一度の注射で完治するわけではなく、1ヶ月おきに数回(2〜3回程度)継続して治療することが一般的です。

副作用として色素脱失や皮膚萎縮が起こることがありますが、適切な量を間隔を開けて注射すれば大きな問題になることは稀です。保険適用で行える場合もあります。

美白クリーム・ハイドロキノンの使用

傷跡に残った色素沈着を改善するには、美白作用のある外用薬が手軽で効果的です。

中でもハイドロキノンは「お肌の漂白剤」とも呼ばれる強力な美白成分で、メラニン合成を阻害して既にできたシミを薄くする作用があります。

医療機関では高濃度ハイドロキノン軟膏を処方してもらえることがあります。医師の指示に従い夜のみ患部に薄く塗布します。数ヶ月継続すると徐々に茶色い跡が薄まっていきます。

ただし、長期連用すると白斑のリスクもあるため、通常は3ヶ月程度で一旦休止します。

トレチノインとハイドロキノンを併用するシミ治療セットもあり、より速やかな改善が見込めます。

編集部

市販品ではビタミンC配合クリームやナイアシンアミド配合美容液なども色素沈着に有効です。

ヒアルロン酸注入による凹み改善

ほくろ除去跡の凹み(陥凹瘢痕)が気になる場合、ヒアルロン酸注射で凹みを持ち上げる治療が行われます。

ヒアルロン酸はもともと人体にある成分で、皮膚に注入するとボリュームを出す効果があります。

クレーター状の傷跡の皮下にヒアルロン酸を注入すると、へこんだ部分が周囲の皮膚と同じ高さまで盛り上がり、傷跡の凹凸が改善します。

編集部

効果は施術直後から現れ、凹みが即座に平らになります。ダウンタイムがほぼなく、施術直後からメイクも可能です。

ただし、ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されていくため、効果の持続期間は6ヶ月〜1年程度とされています。必要に応じて定期的に追加注入することで効果を維持します。

非常に硬く癒着した瘢痕ではサブシジョン併用や脂肪注入なども検討されます。

ほくろ除去後の跡を目立たなくするアフターケアは?

最後に、ほくろ除去後の傷跡をできるだけ残さず、目立たなくするためのアフターケアのポイントを整理します。

術後のケアをしっかり行うかどうかで、傷跡の治り方は大きく変わります

編集部

以下のようなケアを徹底することで、傷跡がきれいに治る可能性を高めましょう。

ほくろ除去後の跡を目立たなくするアフターケア① 紫外線対策を徹底する

術後の肌は敏感で、紫外線のダメージを非常に受けやすい状態になっています。

紫外線を浴びると炎症が悪化したり、メラニンが沈着してシミや色素沈着の原因となります。

紫外線対策の徹底は傷跡ケアの最重要ポイントです。外出時は季節を問わずSPF値の高い日焼け止めを患部に塗りましょう

帽子、日傘、UVカットマスク、アームカバーなどで物理的に日差しを遮ります。特に患部が顔の場合、帽子+日傘の二重対策がおすすめです。

紫外線は窓ガラスもある程度通過しますし、曇天でも降り注いでいます。

編集部

「夏以外は大丈夫」「曇っているから平気」と思わず、常に対策を心がけましょう。術後半年〜1年くらいは特に念入りに行ってください。

ほくろ除去後の跡を目立たなくするアフターケア② 保護テープを正しく使用する

ほくろ除去後、クリニックで保護テープや絆創膏を貼るよう指導されることが多いです。

これは傷跡を外部刺激から守り、湿潤環境を保つことで治癒を促進する目的があります。

正しくテープを使用すれば、傷がきれいに早く治り、跡も残りにくくなります。

一般に術後数日〜1週間は軟膏+ガーゼ、その後術後10日程度は肌色の保護テープを貼りっぱなしにするよう指導されます。

テープが取れてしまった場合、患部を清潔にしてから新しいテープに貼り替えます

市販の傷あと保護シール(シリコンジェルシートなど)を使うのも効果的です。

編集部

近年は湿潤療法(傷を乾かさず潤いを保って治す方法)が普及しており、専用テープで傷を覆い乾燥させないことで瘢痕を最小限にします。

ほくろ除去後の跡を目立たなくするアフターケア③ 保湿ケアをしっかり行う

傷跡ケアでは保湿も重要です。皮膚が乾燥するとかゆみや炎症が起きやすくなり、色素沈着や跡が濃く残る原因になります。

術後しばらくは皮膚のバリア機能が低下しているため、普段以上に乾燥しやすい状態です。

ワセリンや敏感肌向けのクリームなど、刺激が少なくしっかり潤いを閉じ込めるものを選びます

医師から軟膏が処方されている場合はそれを優先して使用してください。

洗顔後や入浴後はもちろん、乾燥が気になるときは1日数回塗り直しましょう。常に患部がしっとりしている状態を保つのが理想です。

傷跡周辺の皮膚も乾燥しないようケアしましょう。適切な保湿を続けることで、皮膚の再生がスムーズになり治りも早まります

編集部

乾燥を放置するとかゆみ・炎症が起きやすくなり、色素沈着や跡が濃く残る原因になります。

ほくろ除去後の跡を目立たなくするアフターケア④ かさぶたを無理に剥がさない

ほくろ除去後、傷口には自然にかさぶた(痂皮)が形成されます。

これは皮膚が再生する過程で必要なプロセスであり、外部の刺激や細菌の侵入を防ぐ役割も果たしています。

絶対にやってはいけないのが、かさぶたを自分で剥がしてしまうことです。

かさぶたを無理に剥がすと、下で再生途中の未熟な皮膚が一緒に剥がれてしまい、傷がまた開いた状態になります。

その結果、治りが遅れるだけでなく、炎症がぶり返して色素沈着や瘢痕が残る原因になりかねません。

かさぶたは自然に剥がれ落ちるのを待つのが鉄則です。術後1週間前後でかさぶたがポロッと取れてきます

編集部

それまでは例え見た目が気になっても触らないこと。入浴時もかさぶた部分はこすらず、石鹸を泡立てた泡でそっと洗う程度にしてください。

まとめ

ほくろ除去後の傷跡が消えない…と不安になっている方に向けて、原因と対処法を総合的に解説しました。

傷跡が完全に目立たなくなるまでの期間は数ヶ月〜1年程度が一般的で、個人差があります。

傷跡が残りやすいかどうかは施術方法やほくろの大きさ・深さによって違い、また術後のアフターケアが大きく影響します。

適切なケアを行えば、時間とともに傷跡は薄くなる場合がほとんどです。

もし半年経っても跡が消えない場合は、焦らずもう少し様子を見つつ、UV対策や保湿などのケアを継続しましょう。

編集部

1年経っても消えない場合は、その後劇的な改善は見込みにくいので皮膚科で相談することをおすすめします。

傷跡の赤み・盛り上がりが強ければケロイドの可能性もあり、早めの治療介入が有効です。

医療機関ではレーザー治療やステロイド注射、ヒアルロン酸注入など様々な手段で傷跡を目立たなくすることが可能です。

一番大切なのは予防と早期対処です。

ほくろ除去後は紫外線を遮り、保護テープと保湿で傷をケアし、かさぶたは自然に任せるといった基本を徹底しましょう。そうすることで傷跡はかなり綺麗に治ります。

編集部

また、少しでも「おかしいな」と思う症状(例えば半年以上赤みが引かない等)があれば、遠慮なくクリニックに相談してください。適切な治療で、今残っている傷跡もきっと改善できるはずです。

この記事を参考に、正しい知識とケアでほくろ除去跡の悩みを解消していただければ幸いです。

当記事の執筆者
カンナム美容外科の編集部
現役看護師
カンナム美容外科
編集部
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経歴・詳細
当記事の編集部は、国立大学の看護学部を卒業後、同大学院にて看護管理学を修了。大学病院で集中治療室(ICU)の看護師として経験を積み、重症患者のケアや急性期医療に精通しています。その後、看護師の経験を活かしてカンナム美容外科のコラム編集部に参画しています。

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