PR
「授乳中だけどスルリム注射って受けられるの?」
「卒乳後だったらいつから施術OKなんだろう…」
産後の体型変化に悩み、スルリム注射を検討している授乳中のママは少なくありません。SNSや広告で「部分痩せができる」と話題のスルリム注射ですが、授乳中の安全性について正確な情報が出回っているとは言えないのが現状です。
結論からお伝えすると、授乳中のスルリム注射は受けられません。これは脂肪溶解注射全般に共通する方針で、各クリニックの公式情報でも明確に禁忌とされています。
スルリム注射(脂肪破壊注射)は授乳中は施術不可。卒乳後の施術タイミングは完全卒乳から1ヶ月以上経過してからが一般的な目安です。
本記事では、授乳中にスルリム注射が受けられない医学的理由、各クリニックの公式方針、卒乳後の施術タイミング、授乳中にできる産後ケアについて詳しく解説します。
編集部当記事は美容医療メディア編集部が、公的機関・学会資料・各院の公式情報をもとに作成しています。診断や治療の最終判断は医師にご相談ください。
結論|スルリム注射は授乳中は受けられない
スルリム注射は、授乳中の方は施術を受けることができません。これは特定のクリニックの方針ではなく、脂肪溶解注射全般に共通する医療上の判断です。
本セクションでは、なぜ授乳中の施術が一律で禁忌とされているのか、その全体像を確認していきましょう。
授乳中は脂肪溶解注射全般が禁忌とされている
授乳中の方には、スルリム注射を含む脂肪溶解注射全般が禁忌とされています。これは「特定の薬剤だから危険」というよりも、注射として体内に入れる薬液全般について安全性データが揃っていないためです。
スルリム注射の主成分であるデオキシコール酸を含む脂肪溶解注射は、ほぼ全てのクリニックで妊娠中・授乳中の方を施術対象から除外しています。
編集部「カベリン」「FatX core」「BNLSアルティメット」など脂肪溶解注射の種類を問わず、授乳中の禁忌は共通です。製剤名が違っても判断は変わりません。
主な理由は薬液の母乳への移行リスクである
授乳中に脂肪溶解注射が禁忌とされる最大の理由は、薬液成分が母乳へ移行する可能性を否定できない点にあります。
注射で体内に入れた薬剤の一部は血液に取り込まれ、血液から母乳へ移行する経路が存在します。授乳中の母親への薬剤投与については、移行量が乳児に影響しないか慎重に評価する必要があるのです。
スルリム注射に使われるデオキシコール酸は国内未承認医薬品であり、授乳中の方を対象にした臨床データが存在しません。安全性が確認されていない以上、リスクを避けるのが医療上の原則となります。
卒乳後の施術タイミングは医師との相談で決定する
卒乳後にスルリム注射を検討する場合は、必ず医師との事前相談で施術タイミングを決定します。クリニックによって「授乳終了後何ヶ月空ける」という基準が異なるためです。
たとえば加藤クリニック麻布では授乳終了6週間後まで施術不可、ツツイ美容外科では授乳終了2ヶ月後まで含めて施術不可と公式に明示されています。
カウンセリングでは、授乳の有無・卒乳時期・現在の体調を医師に正確に伝えることが重要です。自己判断で「もう大丈夫」と決めず、医師の指示に従いましょう。
編集部「卒乳から日が浅いけど施術できる?」と気になる方は、後半の「卒乳後にスルリム注射を受けられるタイミングの目安」のセクションをご覧ください。
スルリム注射が授乳中に受けられない3つの理由
授乳中にスルリム注射が受けられない理由は、大きく分けて3つあります。いずれも乳児の安全を最優先にした医療上の判断です。
理由①薬液成分が母乳を通じて乳児に移行するリスクが否定できない
1つ目の理由は、薬液成分が血液を経由して母乳に移行する可能性を否定できないためです。
注射で体内に投与された薬剤は、注射部位から血液中に拡散していきます。母乳は母体の血液を原料に作られるため、血中の成分の一部は母乳にも移行する経路があります。
スルリム注射は注入後、薬液が代謝されてなくなるまで一定の時間を要します。この期間中の母乳に薬剤成分がどの程度含まれるかは、検証されていません。
編集部高須クリニックでは、母体や乳児への問題報告は把握していないとしながらも、念のため施術後2週間は授乳を控えるよう指導しているそうです。
理由②スルリム注射は国内未承認医薬品で授乳中の安全性データがない
2つ目の理由は、スルリム注射が国内未承認医薬品である点です。
スルリム注射は、医師が個人輸入手続きを行って入手した薬剤を使用します。日本国内では同一の成分・性能を有する承認医薬品は存在しません。
そもそも未承認医薬品は、国内での臨床試験を経て厚生労働省の承認を受けたものではないため、授乳中の使用に関する安全性データが体系的に整備されていません。データがない以上、リスクを避けるのが医療の原則です。
編集部米国FDAでは顎下脂肪減少のためにデオキシコール酸(KYBELLA)が承認されていますが、これも妊娠中・授乳中の安全性は確立されていません。
理由③乳児の代謝機能は未発達で薬剤の影響を受けやすい
3つ目の理由は、乳児の肝臓・腎臓などの代謝機能が未発達であることです。
大人であれば問題なく代謝・排泄できる薬剤量でも、乳児では蓄積したり予期しない反応が出たりする可能性があります。母乳経由でわずかな量でも薬剤成分が移行した場合、乳児への影響が読めないのが現状です。
「少しの量なら大丈夫」という自己判断は、乳児の健康にとって大きなリスクとなります。授乳中はわずかなリスクでも避けるのが原則です。
授乳中の脂肪溶解注射に関する各クリニックの方針
各クリニックの公式情報を確認すると、授乳中の脂肪溶解注射は原則禁忌とする方針でほぼ一致しています。ただし、卒乳後の施術可能タイミングはクリニックごとに異なります。
主要クリニックの方針を整理すると、以下のとおりです。
| クリニック名 | 授乳中の方針 | 備考 |
|---|---|---|
| ジュノビューティークリニック | 施術不可 | カウンセリングで医師相談 |
| 高須クリニック | 施術不可 | 施術後2週間は授乳禁止 |
| 岩倉きぼうクリニック | 施術不可 | 乳児への影響不明のため |
| 加藤クリニック麻布 | 施術不可 | 授乳終了6週間後まで含む |
| ツツイ美容外科 | 施術不可 | 授乳終了2ヶ月後まで含む |
| タカミクリニック | 施術不可 | 公式禁忌に明記 |
ジュノビューティークリニックの公式見解
スルリム注射を提供しているジュノビューティークリニックでは、妊娠中・授乳中の方は施術対象外としています。
公式情報によると、心臓疾患や腎臓疾患をお持ちの方、糖尿病の方、抗凝固剤を服用されている方なども含めて、施術が受けられない場合があるとされています。具体的な可否はカウンセリング時の医師判断となります。
編集部スルリム注射に用いる薬剤は国内未承認医薬品であり、医師がMEDICTUS社を通じて個人輸入しています。安全性確保のため、授乳中の方への施術は明確に避ける方針です。
高須クリニック|施術後2週間は妊娠・授乳しないよう指導
高須クリニックでは、妊娠中・授乳中の脂肪溶解注射は行わない方針を公式に示しています。
同院の見解では、母体や胎児・乳児に問題が生じたという報告や学会発表、論文は確認していないとしながらも、脂肪組織への注射に伴う痛み・炎症・ストレスを考慮し、念のため施術を控えるとされています。
また施術後については、注射した薬液が代謝されてなくなる2週間は妊娠・授乳しないよう患者へ指導しているのが特徴です。
岩倉きぼうクリニック|授乳中は禁忌
岩倉きぼうクリニックでは、脂肪溶解注射の禁忌事項として妊娠中または授乳中の方を明確に挙げています。
同院の公式情報では「胎児や乳児への薬液の影響が不明なため、安全を考慮し施術はできません」と記載されており、判断基準が明文化されています。
編集部同院ではFatX coreとカベリンの2種類の脂肪溶解注射を採用していますが、いずれも授乳中の方は対象外です。
東京たかはしクリニック・城本クリニック・椿クリニックの方針
その他の主要クリニックでも、授乳中の脂肪溶解注射は原則として施術不可とされています。
東京たかはしクリニックでは、適応外として「妊娠・授乳中(妊娠の可能性がある場合も含む)の方」が公式に記載されています。城本クリニックでも妊娠中・その可能性がある方の治療は控えるとされています。
方針はクリニックによって細部が異なりますが、授乳中はNGという結論はほぼ全院で一致しています。施術検討時は受診予定のクリニックの最新情報を必ず確認しましょう。
クリニックによって「卒乳から○ヶ月空ける」という基準が異なるため、授乳経験のある方は必ず複数院の方針を比較してから施術を選択することが大切です。
デオキシコール酸の母乳への影響について現時点でわかっていること
スルリム注射の主成分であるデオキシコール酸の母乳への影響については、現時点で明確な臨床データが揃っているわけではありません。
本セクションでは、現在わかっている情報を整理し、なぜ「安全側に倒す」判断が医療現場で行われているのかを解説します。
デオキシコール酸は本来体内の胆汁にも存在する成分
デオキシコール酸は、本来体内の胆汁にも存在する胆汁酸の一種です。脂質の消化吸収に関わる成分として、健康な人の体内にも自然に含まれています。
そのため「もともと体にある成分だから安全」という説明をされることもありますが、これは脂肪溶解注射の文脈では正確ではありません。注射として皮下脂肪層に直接投与する量は、生理的に存在する量とは異なります。
編集部同じ成分でも、もともと体内にあるか・外部から注射で投与するかでリスクの考え方は変わります。「天然成分だから安全」は短絡的な解釈ですので注意しましょう。
注射として投与した場合の母乳移行データは公的に検証されていない
デオキシコール酸を脂肪溶解注射として投与した際に、どの程度母乳に移行するかについては、公的に検証されたデータが見当たりません。
2025年に発表されたMoreira Caetano Pintoらの系統的レビューでは、デオキシコール酸ナトリウムが顎下脂肪減少に対して有効性と安全性が臨床的に確立されていることが報告されています。ただしこのレビューは、授乳中の母親への影響を主題としたものではありません。
つまり、「成人への安全性」と「授乳中の安全性」は別問題として考える必要があります。
授乳中の母親への臨床試験は倫理的に実施されていない
授乳中の母親を対象にした脂肪溶解注射の臨床試験は、倫理的な観点から実施されていません。
臨床試験では、被験者と乳児の安全が最優先されます。明確に安全性が確認されていない薬剤を授乳中の母親に投与し、乳児への影響を観察するという研究は、医療倫理上認められないのです。
編集部授乳中の薬剤投与に関するデータが少ないのは「危険だから禁止された」のではなく、「そもそも検証する研究が倫理的に組めない」という事情があるのです。
「移行しない」という証拠もないため安全側に倒すのが原則
母乳への移行データがないということは、「移行する」とも「移行しない」とも断定できない状態を意味します。
医療現場では、こうした不確実な状況では「安全側に倒す」判断が原則となります。乳児への影響が読めない以上、授乳中の施術を避けることで確実にリスクをゼロにできるからです。
「データがない=安全」ではなく、「データがない=リスク評価不能」と理解することが重要です。不確実性をリスクとして扱うのが医療の基本姿勢といえます。
授乳中にスルリム注射を受けてしまった場合の対応
万が一、授乳中であることを伝えずにスルリム注射を受けてしまった場合、または施術後に授乳中であることに気づいた場合の対応について解説します。
慌てずに、適切な順番で行動することが大切です。
速やかに施術を受けたクリニックに連絡する
まず最初にすべきことは、施術を受けたクリニックに速やかに連絡することです。
使用された薬剤の成分や投与量は、施術したクリニックが正確な情報を持っています。今後どのように行動すべきかについて、医学的な指示を仰ぎましょう。
編集部多くの美容クリニックではLINEや電話で施術後の相談を受け付けています。緊急性のある場合は、夜間や休日でも連絡先を確認しておきましょう。
小児科や産婦人科で乳児の状態を相談する
クリニックへの連絡と並行して、小児科や産婦人科にも相談することをおすすめします。
美容クリニックの医師は薬剤の成分や代謝に詳しい一方、乳児の発達や薬剤反応については小児科医の専門領域です。施術内容を伝えた上で、乳児の様子に変化がないかを見守る判断ができます。
普段から乳児健診を受けているかかりつけ医がいれば、まずそこへ相談するのが安心です。
母乳から人工ミルクへの一時的な切り替えも選択肢
医師の判断によっては、母乳から人工ミルクへの一時的な切り替えが選択肢に挙がる場合があります。
たとえば高須クリニックでは、施術後2週間は授乳を控えるよう指導しています。この期間は搾乳して廃棄しつつ、人工ミルクで栄養を補うという対応が想定されます。
編集部母乳分泌を維持するため、授乳を中断する場合でも搾乳は続けることが推奨されます。具体的な方法は助産師や産婦人科医に相談しましょう。
自己判断で授乳を続けたり中断したりしない
最も避けるべきは、自己判断で行動を決めてしまうことです。
「ネット情報で大丈夫そうだから授乳を続ける」「不安だから即座に断乳する」といった判断は、いずれもリスクがあります。専門家の意見を聞かずに動くと、乳児の健康にも母乳分泌にも影響が出る可能性があります。
授乳中の薬剤対応はデリケートな問題です。必ず医療従事者の指示を仰いでから行動を決定しましょう。
卒乳後にスルリム注射を受けられるタイミングの目安
卒乳後にスルリム注射を検討する場合、いつから施術可能になるかはクリニックごとに方針が異なります。
本セクションでは、一般的な目安と判断基準を整理します。
完全卒乳後1ヶ月以上経過してから検討するのが一般的
多くのクリニックでは、完全卒乳から1ヶ月以上経過してからの施術を目安としています。
ただしクリニックによって基準は異なり、加藤クリニック麻布では授乳終了6週間後まで施術不可、ツツイ美容外科では授乳終了2ヶ月後まで含めて不可と、より長い期間を設定している院もあります。
編集部「卒乳1週間後でもOK」というクリニックは確認できませんでした。卒乳直後の施術はどの院でも避けるのが標準的な方針です。
ホルモンバランスと体重が安定してからの施術が望ましい
卒乳後すぐは、ホルモンバランスや体重が変動しやすい時期です。
授乳中はプロラクチンというホルモンが分泌されており、卒乳とともに分泌量が変化していきます。これに伴って食欲・代謝・体型も変動するため、体重が落ち着く前に施術しても、満足な結果につながらない可能性があります。
ホルモンバランスと体重が安定してからの施術が、結果を出すうえでも重要なポイントです。
正確なタイミングはカウンセリングで医師に確認する
施術可能なタイミングは個人の体調やクリニックの方針によって異なるため、必ずカウンセリングで医師に確認しましょう。
カウンセリング時には、卒乳の正確な日付、現在の体調、母乳分泌の有無を伝えます。「もう授乳していないけど、たまに胸が張る」といった状態でも医師に伝えることが重要です。
編集部カウンセリングは無料の院が多いので、施術可否の判断だけでも気軽に受けられます。複数院で相談して比較するのもおすすめです。
卒乳直後は皮膚や脂肪の状態が変化しやすい時期である
卒乳直後は、皮膚や皮下脂肪の状態が変化しやすい時期です。
授乳期間中の体重変動や水分量の変化、ホルモンの影響により、皮膚の弾力や脂肪のつき方が安定していない場合があります。この状態で部分痩せ施術を行うと、施術後にさらなる変化が重なって仕上がりが予測しにくくなります。
卒乳後は焦らず、体型と肌の状態が安定してから施術を検討するのが、満足度の高い結果につながりやすいといえます。
授乳中にできる産後ダイエット対策
授乳中はスルリム注射が受けられない一方で、非侵襲的な産後ダイエット対策であれば取り入れることができます。
無理のない範囲で、母乳の質を維持しながら体型ケアを進めましょう。
授乳自体が消費カロリーを増やす(1日500kcal前後)
実は、授乳そのものが1日約517kcal前後の消費カロリーに相当する活動です。
厚生労働省の指針によると、母乳分泌量は1日平均780mLとされており、これを作るために約517kcalが消費されると計算されています。これは1食分に近いカロリー量です。
授乳中に妊娠前と同じ食事を摂っていれば、自然と体重が減っていくのはこのためです。授乳自体が産後ダイエットの強力な味方といえます。
編集部厚生労働省では、授乳中は妊娠前と比べて1日350kcal多く摂取することを推奨しています。「カロリー消費=食事を減らす」と考えず、必要量はしっかり摂りましょう。
骨盤矯正やストレッチなど非侵襲的な方法を選ぶ
授乳中の体型ケアには、骨盤矯正やストレッチなど非侵襲的な方法が適しています。
産後の体型変化は、出産時に開いた骨盤が原因の場合も多いとされています。整骨院や産後ケアクリニックでの骨盤矯正、自宅でのストレッチや軽い体操などは、薬剤を使わず安全に取り組めます。
産後1ヶ月健診で経過が良好と確認された後、徐々に体を動かしていきましょう。
無理な食事制限は母乳の質と量に影響するため避ける
授乳中の過度な食事制限は厳禁です。
授乳期のエネルギー摂取量が極端に減ると、母乳の分泌量が減ったり、母体の鉄分・カルシウムが不足したりするリスクがあります。母乳は母体の血液から作られるため、栄養不足はそのまま乳児の発育にも影響します。
編集部授乳期は「高たんぱく・低脂肪」を意識した和食中心の食事がおすすめされています。極端な糖質制限や断食ダイエットは避けましょう。
専門家(産婦人科医・助産師・管理栄養士)への相談を優先する
産後の体型ケアで迷ったら、産婦人科医・助産師・管理栄養士など専門家への相談を優先しましょう。
SNSやネット情報には根拠の薄いダイエット法も多く出回っています。授乳中という特殊な時期だからこそ、科学的根拠に基づいたアドバイスを受けることが、母子双方の健康を守る近道です。
産後ケア外来や母乳外来を設けている施設も増えています。気軽に相談できる窓口を1つ持っておくと、不安なときに頼りになります。
授乳中も受けられる医療痩身はある?
「スルリム注射がダメなら、他の医療痩身ならOK?」と気になる方も多いでしょう。結論からいうと、授乳中の医療痩身は原則として全て控えるのが安全です。
主要な医療痩身メニューと授乳中の可否を整理してみましょう。
授乳中はGLP-1(マンジャロ・オゼンピック)も基本的に禁忌
近年話題のGLP-1ダイエット薬(マンジャロ・オゼンピックなど)も、授乳中は基本的に禁忌です。
これらの薬剤は母乳を通じて乳児に移行するリスクがあるため、添付文書でも妊娠中・授乳中の使用が推奨されていません。一部のクリニックでは、妊娠希望時期の2ヶ月前には使用を中止するよう指導しています。
編集部GLP-1は注射タイプ・経口タイプ(リベルサス)など複数ありますが、種類を問わず授乳中は推奨されていません。
脂肪冷却(クールスカルプティング)も推奨されない
脂肪冷却(クールスカルプティング)も、授乳中の施術は推奨されていません。
脂肪冷却は薬剤を使わない施術ですが、施術後に冷却された脂肪細胞が代謝・排出される過程で、母体に一定の生理的負担がかかります。安全性データの観点から、多くのクリニックで授乳中は対象外とされています。
脂肪吸引は外科手術のため授乳中は不可
脂肪吸引は外科手術であり、授乳中は完全に不可です。
麻酔薬の使用、術後の鎮痛剤、抗生剤の処方など、授乳中の母体に投与すべきでない薬剤が複数関わります。また広範囲の脂肪吸引は身体への負担も大きく、産後・授乳中の体には不向きです。
編集部高須クリニックの公式見解でも、授乳中の脂肪吸引のような大きな負担になる施術は卒乳後に行うことを推奨されています。
授乳中の医療痩身は原則として全て控えるのが安全
結論として、授乳中の医療痩身は原則すべて控えるのが安全です。
「これは大丈夫」「これだけはOK」という例外的な医療痩身は、現状ほぼ存在しないと考えてよいでしょう。授乳期間中は非侵襲的な体型ケアにとどめ、医療痩身は卒乳後に検討するのが堅実な選択です。
「授乳中OK」を謳う医療痩身を見かけた場合は、エビデンスや公式見解を慎重に確認することをおすすめします。
産後の体型変化とスルリム注射が向いている部位
産後・卒乳後にスルリム注射を検討する場合、どの部位に施術するのが効果的かを理解しておくと、カウンセリングがスムーズです。
産後によく気になる部位ごとに整理してみましょう。
下腹部のたるみ|出産後の皮下脂肪が気になる部位
下腹部の皮下脂肪は、産後に最も気になる部位の一つです。
妊娠中に大きく伸びた腹部の皮膚と、その下に蓄積した皮下脂肪は、自然回復だけでは戻りにくい場合があります。スルリム注射は皮下脂肪層への部分的アプローチが可能なため、こうしたお悩みに選ばれる傾向があります。
編集部ただし、お腹の脂肪は厚みがあるため、複数回の施術が必要になるケースが多いとされています。1回で劇的な変化を期待しすぎないことが大切です。
二の腕・背中|抱っこで気になりやすい部位
二の腕や背中も、産後に気になりやすい部位として挙げられます。
赤ちゃんを抱っこする機会が増えるため、ノースリーブを着たときの二の腕や、後ろ姿の背中ラインに目が向くようになります。スルリム注射は「ハガキ面積あたり」という単位で範囲指定できるクリニックもあり、ピンポイントでのケアが可能です。
太もも・お尻|ホルモン変化で脂肪がつきやすい部位
太ももやお尻は、ホルモンバランスの影響で脂肪がつきやすい部位とされています。
女性ホルモンの作用により、下半身に脂肪が蓄積しやすい体質の方は少なくありません。卒乳後にホルモンバランスが安定してから施術すれば、効果を実感しやすいといえます。
編集部下半身は脂肪量が多いため、施術回数も顔より多くなる傾向があります。費用の目安をカウンセリングでしっかり確認しておきましょう。
顎下|産後のフェイスラインの変化に対応
顎下のスルリム注射は、産後のフェイスラインの変化に対応しやすい施術として人気です。
顎下は脂肪層が比較的薄いため、変化が現れやすい部位とされています。ジュノビューティークリニックではあご・二の腕は1部位14,800円のキャンペーン価格を設定している時期もあるなど、初回お試しに選ばれやすいエリアです。
「どの部位から始めるか」は予算と悩みの優先順位で決まります。小さく始めて効果を確認してから範囲を広げるのも賢い選択です。
授乳中のスルリム注射に関するよくある質問
授乳中のスルリム注射について、読者から寄せられやすい疑問に回答します。
授乳を一時中断すれば施術は受けられる?
授乳の一時中断による施術可否は、クリニックによって判断が分かれます。
多くのクリニックは「授乳中」全体を禁忌対象としており、一時中断であっても施術しない方針です。一方で、卒乳後一定期間が経過すれば施術可能とする院が一般的です。詳細はカウンセリングで確認しましょう。
哺乳瓶への切り替えと並行して施術するのは安全?
哺乳瓶(人工ミルク)への切り替えと並行する施術も、原則として推奨されていません。
母乳分泌が完全に止まり、母体のホルモンバランスも安定するまでには時間がかかります。「ミルク中心だから」という理由で施術を急ぐのではなく、完全卒乳を待ってからの施術が安全です。
卒乳後すぐに受けても問題ない?
卒乳直後の施術は、多くのクリニックで推奨されていません。
クリニックごとに「卒乳後何ヶ月」という基準が異なります。ツツイ美容外科のように授乳終了2ヶ月後まで含めて施術不可とする院もあり、最低でも1ヶ月以上は空けるのが一般的です。
断乳と卒乳ではスルリム注射のタイミングは違う?
クリニック側の方針としては、断乳と卒乳を厳密に区別していない場合がほとんどです。
重要なのは「現在母乳が出ているか」「母乳分泌が完全に止まってどれくらい経過したか」です。断乳でも卒乳でも、医師が確認するのは現在の状態とその経過期間といえます。
授乳が長引いた場合いつまで施術は控えるべき?
授乳期間にかかわらず、授乳を継続している間は施術を控えるのが原則です。
1歳を超えても授乳を続けるケース、2歳近くまで授乳が続くケースなどさまざまですが、いずれの場合も「授乳継続中はNG」というルールは変わりません。施術は卒乳後に検討しましょう。
編集部授乳期間が長引いて施術を急ぎたい気持ちになることもあるかもしれませんが、安全性を優先する判断が大切です。
スルリム注射を授乳後に受ける際の注意点
卒乳後にスルリム注射を検討する際は、いくつかの注意点を押さえておくと失敗を避けやすくなります。
カウンセリングで授乳経験と現在の状況を正確に伝える
カウンセリングでは、授乳経験と現在の状況を正確に伝えることが第一歩です。
「いつ出産したか」「いつ卒乳したか」「現在母乳が出ていないか」「次の妊娠予定はあるか」を医師に伝えましょう。これらの情報は施術可否や時期の判断に直結します。
編集部「もう関係ないと思って言わなかった」というケースもありますが、過去の妊娠・授乳経験は必ず伝えましょう。安全な施術につながります。
体重・ホルモンバランスの安定を優先する
施術タイミングは、体重とホルモンバランスが安定してからを優先しましょう。
卒乳直後は体重変動が大きく、施術後に体型が大きく変化すると効果実感がブレます。生理周期が再開し、体重が3ヶ月程度横ばいになってから検討するのが一つの目安です。
料金体系を確認し卒乳前の契約は避ける
授乳中に「卒乳後に施術する前提でコース契約」を勧められた場合も、慎重に判断することが大切です。
スルリム注射のコース料金は数十万〜100万円超に及ぶこともあります。卒乳時期は予測しづらく、契約後に状況が変わる可能性も考えると、卒乳前の高額契約は避けるのが賢明です。
編集部クーリングオフが適用されないケースもあるため、契約書の内容や解約条件は事前に必ず確認しましょう。
未承認医薬品である点を理解した上で判断する
スルリム注射は国内未承認医薬品を使用した自由診療です。
厚生労働省も「個人輸入において注意すべき医薬品等について」というページで情報提供を行っています。施術を選ぶ際は、効果だけでなく未承認医薬品としてのリスクも理解した上で判断することが大切です。
未承認医薬品は、万が一健康被害が起きても国の医薬品副作用被害救済制度の対象外です。こうしたリスクを理解した上で施術を検討しましょう。
まとめ
本記事では、スルリム注射と授乳の関係について解説しました。
授乳中のスルリム注射は受けられないのが、各クリニックの公式方針として共通しています。これは脂肪溶解注射全般に当てはまるルールであり、薬液成分が母乳に移行するリスク、国内未承認医薬品で授乳中の安全性データがないこと、乳児の代謝機能が未発達であることなどが理由です。
卒乳後に施術を検討する場合は、完全卒乳から1ヶ月以上経過を目安に、医師との相談で最終的なタイミングを決定しましょう。授乳中は無理な医療痩身を避け、骨盤矯正やバランスの取れた食事など非侵襲的な方法で体型ケアを進めるのが安全です。
- 授乳中のスルリム注射はどのクリニックでも禁忌
- 理由は薬液の母乳移行リスクと安全性データ不足
- 卒乳後は1ヶ月以上空けてから医師相談
- 授乳中は非侵襲的な産後ダイエットがおすすめ
- GLP-1や脂肪冷却も授乳中は原則すべて控える
授乳期間は赤ちゃんの健康を最優先する大切な時期です。スルリム注射などの医療痩身は、卒乳後のホルモンバランスと体型が安定したタイミングで、信頼できる医師と相談しながら判断していきましょう。
編集部気になることがあれば、まずは無料カウンセリングで医師に直接相談するのが一番確実です。複数院で話を聞いて比較するのもおすすめですよ。

コメント