尾見徳弥 医師の経歴
1992年 日本医科大学大学医院 研究科内科系皮膚科学 終了
1992年 日本医科大学附属第二病院 (現 日本医科大学武蔵小杉病院)医員助手
1996年 Denmark,Aarhus大学 Research Fellow
1996年 Denmark,Aarhus大学 Visiting Research Professor
1997年 クイーンズスクエアメディカルセンター皮膚科・アレルギー科 部長
2000年 日本医科大学 講師(兼任)
2006年 日本医科大学 客員助教授
2007年 クイーンズスクエアメディカルセンター センター長兼任
2010年 日本医科大学 連携教授(併任)
2012年 日本医科大学 客員教授(併任)
2012年 東京医科大学 兼任教授(併任)
当サイトでは、この論文を参考にして以下の記事を作成しています。
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医療脱毛を支えるダイオードレーザー
医療脱毛に用いるダイオードレーザーとは
医療脱毛に用いるダイオードレーザーは、810nmの波長によって毛根のメラニンに吸収される光エネルギーを発する装置です。
この波長は、毛根へのダメージを最大化しつつ、表皮への影響を最小限に抑える特性を持っています。
日本人を含むアジア人特有の肌タイプ(肌タイプIII〜IV)にも適応しやすく、色素沈着や火傷のリスクが低い点が優れています。
医療脱毛に用いる他のレーザー技術との違い
医療脱毛に用いる他の技術について、アレキサンドライトレーザーは755nm、医療用YAGレーザーは1064nmの波長を使用しますが、それぞれ得意分野が異なります。
ダイオードレーザーは中間的な波長で、広範な肌タイプや毛質に対応可能であり、汎用性が高く全身脱毛に適している点が特徴です。
また、冷却技術を搭載しており、痛みや熱傷のリスクを軽減することができます。
医療脱毛技術の選択肢
医療脱毛における静的モードの特徴と利点
医療脱毛における静的モードとは、レーザーを「スタンプ」のように一つずつ慎重に照射する方法です。
この手法では、エネルギーを正確に供給し、隣接する部位との重複や漏れを最小限に抑えることが可能です。
特に顔や脇の下、ビキニラインなどの狭く複雑な形状を持つ部位において、その効果が発揮されます。
精密な処理が可能なため、部位ごとに異なる毛質や肌の状態にも対応できます。
医療脱毛における動的モードの特徴と利点
医療脱毛における動的モードとは、ハンドピースを肌上で滑らせるように連続的に動かしながら照射を行う方法です。
この手法では、高頻度(10Hz)のレーザーパルスを発し、背中や脚など広範囲を効率的に処理します。
時間が短縮できるという利点があり、施術者の作業負担も軽減できます。
また、広範囲を一度に照射するため、施術漏れがほとんど発生しません。
医療脱毛に関する最新研究
医療脱毛における静的モードと動的モードの効果比較
医療脱毛に関する最近行われた研究では、20歳から57歳の男女25名を対象に、静的モードと動的モードの効果と安全性を比較しました。
研究では、被験者の片足に静的モード、もう片足に動的モードを適用し、1か月後と3か月後の毛量・痛み・安全性を評価しました。
以下の表では、ダイオードレーザーの静的モードと動的モードの比較を項目別にまとめています。
項目 | 静的モード | 動的モード |
平均毛量減少率 | 41.4%(1か月後・3か月後共通) | 41.4%(1か月後・3か月後共通) |
毛量の平均変化 | ベースライン: 16.04/cm² 1か月後: 9.40/cm² 3か月後: 10.08/cm² | ベースライン: 17.20/cm² 1か月後: 9.16/cm² 3か月後: 10.08/cm² |
痛みスコア(VAS平均) | 2.73(軽度の痛み) | 3.49(軽度~中程度の痛み) |
施術直後の皮膚反応 | 軽度の赤みが1件 翌日までに消失 | 軽度の赤みが2件 翌日までに消失 |
施術範囲のカバー効率 | 細かい部位に精密な照射が可能 | 広い範囲を短時間で施術可能 |
適用例 | 顔・脇・ビキニラインなど狭い部位 | 背中・脚・胸部など広い部位 |
医療脱毛による毛量減少の結果
医療脱毛の1回の施術で、1か月後および3か月後の毛量がいずれも40%以上減少しました。
静的モードと動的モードの間に統計的な有意差はなく、どちらも同等に高い効果を示しました。
広範囲の脱毛では動的モードが効率的である一方で、静的モードは細部の脱毛において有用であることが確認されました。
医療脱毛の痛みの感じ方
医療脱毛において、患者の痛みスコアは静的モードが平均2.7、動的モードが3.4でした。
どちらも「軽度」の範囲に収まり、施術中の痛みが大きな障害になることはありませんでした。
ただし、動的モードでは高頻度の照射が連続するため、熱の蓄積によってわずかに痛みが増加することが報告されています。
医療脱毛の信頼性を支える仕組み
医療脱毛の施術直後の反応とその対処法
医療脱毛の施術において、照射直後には軽度の赤みや腫れが見られる場合がありますが、ほとんどが数時間から翌日までに自然に消失します。
冷却ジェルや冷却システムを活用することで、これらの症状をさらに軽減できます。
医療脱毛による長期的な副作用の予防策
脱毛により生じる皮膚の変化・色素沈着や炎症といった長期的な副作用は、ダイオードレーザーではほとんど発生しません。
これは、毛根にのみエネルギーを集中させ、表皮への影響を最小限に抑える設計によるものです。
また、日本人に適した波長を選択すれば、肌トラブルのリスクをさらに低減させることができます。
医療脱毛の効果を最大化する方法
医療脱毛の施術前の準備
医療脱毛を受ける前には、肌の状態を整えることが重要です。
日焼けは避け、十分な保湿を行い、施術箇所を清潔に保つことが推奨されます。
また、施術前日には剃毛を行う必要がありますが、肌を傷つけないよう注意してください。
医療脱毛の施術後の注意点
医療脱毛の施術後は、肌が一時的に敏感になるため、紫外線対策を徹底する必要があります。
日焼け止めを使用し、施術箇所を直射日光から保護しましょう。
また、保湿を怠らないことで、肌を健やかに保つとともに脱毛効果を最大限に引き出すことができます。
医療脱毛を選ぶ際のポイント
医療脱毛における専門医との相談の重要性
医療脱毛を成功させるためには、信頼できる専門医との相談が重要です。
肌質や毛量、希望する仕上がりを明確に伝え、専門医のアドバイスを受けることで、自分に最適な施術プランを選ぶことができます。
医療脱毛の長期的な計画
医療脱毛は1回の施術で完了するわけではありません。
複数回の施術が必要であり、スケジュールや予算を考慮して計画を立てることが重要です。
適切なプランニングによって、無理なく理想的な結果を得ることができます。
医療脱毛で美しい肌を手に入れるために
医療脱毛におけるダイオードレーザーを用いた施術は、高い効果と安全性を兼ね備えた革新的な方法です。
静的モードは顔や脇の下などの精密な施術に適し、動的モードは背中や脚など広範囲の施術に適しています。
両モードは同等の効果を持ち、ニーズや部位に応じて使い分けることで、快適で効果的な脱毛が可能です。
さらに、施術後の副作用は軽度で、安全性が高いのも特長です。
医療脱毛の施術を受けることで、自己処理の負担を軽減し、より滑らかな肌を手に入れることができます。
専門医と相談し、自分に合ったプランで理想の仕上がりを目指しましょう。
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